2024年1月22日、松本人志さんが、性加害疑惑などを報じた週刊文春の発行元である文芸春秋を提訴したことがわかりました。
その代理人弁護士は、八重洲総合法律事務所の田代政弘弁護士。
田代弁護士の評判や過去の勝訴案件などが気になります。
調べてみたところ、田代弁護士は元検事で、陸山会事件に関する取り調べで、虚偽報告書を作成したと告発され懲戒処分。辞職していたことがわかりました。
この記事では、田代弁護士の経歴や検事時代も含めて、その評判についてお伝えします！
【松本人志代理人弁護士】田代政弘のプロフィール・経歴
弁護士が誰になるのか注目されていましたが、八重洲総合法律事務所の田代政弘弁護士です。
- 氏名:田代政弘（たしろまさひろ）
- 生年月日:1967年1月
- 年齢:57歳（2024年1月現在）
- 職業:弁護士・税理士
- 所属:八重洲総合法律事務所
国学院大学久我山高等学校を卒業後、一浪して早稲田大学社会科学部に入学。
卒業して5年後の1995年、司法試験に合格。
1998年に検事となりました。
2012年に検事を辞職。
三菱化学メディエン(株)を経て、2014年に弁護士として八重洲総合法律事務所に入所しています。
【松本人志代理人弁護士】田代政弘の評判は？
八重洲総合法律事務所のホームページでは、「取扱分野」について次のように紹介されています。
- 企業法務・企業防衛
- 経済法関連業務
- 保険法関連業務
- 民事介入暴力
- スポーツ関連業務
- 一般刑事事件
特に、検事時代の経験を活かし、企業法務と経済法を得意としているようです。
また、自身が高校・大学時代に野球部に所属していて、東京六大学野球で奮闘した経験からか、日本プロ野球選手会公認代理人として、プロ野球選手の年俸交渉等を担当しているのも特徴です。
ただ、弁護士になってからの実績や勝訴案件については記載がなく、評判など調べても不明でした。
検事任官後は、一般刑事事件の捜査・公判のほか、東京地検特捜部検事、証券取引等監視委員会特別調査課特別調査指導官として、汚職事件や大型経済事件、脱税事件及び金融商品取引法違反事件等の捜査に従事してきました。
と、検事時代の経験がPRされていましたので、おそらく主に経済案件で力を発揮していると思われます。
松本さんの今回の提訴は、少し毛色が違いますね。
田代政弘は検事時代に虚偽報告書で懲戒処分・辞職していた
田代弁護士は、事務所ホームページでは、
2012年6月 検察官検事を退官
となっていますが、実は辞職に追い込まれたと言えます。
東京地方検察庁特別捜査部勤務の際、陸山会事件の捜査において、容疑者の捜査報告書に虚偽の記載をしたとして、市民団体から告発されたのです。
■陸山会事件とは？
当時民主党幹事長だった小沢一郎代表の資金管理団体「陸山会」が、2004年に取得した東京都世田谷区の土地取得を巡り、政治資金収支報告書に虚偽の収支を記入したとされる事件。
小沢一郎は無罪、元秘書3人が有罪となった。
この事件の過程で、小沢氏の事務担当・石川知裕容疑者の捜査報告書を捏造したと告発されます。
石川容疑者が、ICレコーダーで取り調べのやりとりを録音していたことから判明。
具体的に虚偽だったのは、次のような点です。
■石川氏が実際に話した内容
- 陸山会の政治資金収支報告書へ4億円を記載していないことを小沢氏に報告・了承を得たとする供述は、事実ではないので訂正したい。
■田代氏の捜査報告書
- 石川氏は納得して供述したと言っていて、その内容は変わらない。
- 「『選挙民を裏切ることになる』と検事に言われたことが効いた」と供述している。
- このままでは自殺の恐れがあると指摘。
これではまるで、でっち上げと言われてもおかしくないですが、告発された田代氏は、
「この日の取り調べを一言一句記載したのではなく、思いだし、思いだし記載した。拘留中に話したことや、保釈後に話したことの記憶が混同していたと思う」
と法定で述べ、田代氏の記憶違いということで嫌疑不十分で不起訴となります。
しかし、2012年6月27日付けで、減給100分の20（6ヶ月）の懲戒処分を受け、同日辞職。
2014年に弁護士となっています。
松本人志の週刊文春（文芸春秋）提訴内容
田代弁護士を代理人とした今回の提訴は、吉本興業ではなく松本さん個人での提訴で、請求額はなんと約5億5000万円。
こちらが、田代弁護士による提訴のお知らせ全文です。
提訴のお知らせ
本日、松本人志氏は、株式会社文藝春秋ほか１名に対して、令和５年１２月２７日発売の週刊文春に掲載された記事（インターネットに掲載されている分も含む）に関し、名誉毀損に基づく損害賠償請求及び訂正記事による名誉回復請求を求める訴訟を提起いたしました。
今後、裁判において、記事に記載されているような性的行為やそれらを強要した事実はなく、およそ「性加害」に該当するような事実はないということを明確に主張し立証してまいりたいと考えております。
関係者の皆様方にはご心配・ご迷惑をお掛けいたしますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます
松本人志氏 代理人
八重洲総合法律事務所
弁護士 田代政弘
内容をまとめると、
- 相手：株式会社文藝春秋ほか1名
- 対象：令和5年12月27日発売の週刊文春に掲載された記事
- 請求：損害賠償請求及び訂正記事による名誉回復請求
ということになります。
※提訴された、12月27日に掲載された記事【文春第1弾】松本人志の性加害疑惑の報道内容詳細については、こちらの記事をご覧ください。
提訴の相手となる「ほか1名」というのは担当記者でしょうか。
また、週刊文春では、第2弾・第3弾として、松本さんに後輩芸人が女性がアテンドしていたという報道がありましたが、これらはは訴訟対象になっていません。
※【文春第2弾】パンクブーブー黒瀬が松本人志に女性をアテンド？については、こちらの記事をご覧ください。
※【文春第3弾】F子・G子・元タレント女性の証言内容詳細については、こちらの記事をご覧ください。
あくまで、最初に報じられた「性加害」はなかったという件で争うようです。
まとめ
この記事では、松本人志さんの代理人弁護士となった田代政弘弁護士についてお伝えしました。
どうしても陸山会事件での虚偽報告書の件が思い出されるのと、経済事件が得意のように思われるので、ネットでは、田代氏で大丈夫なのかという不安な声も聞かれます。
裁判の行方に注目です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※【文春第1弾】松本人志の性加害疑惑の報道内容詳細については、こちらの記事をご覧ください。
