日本テレビで2023年10月~12月に放送された、ドラマ「セクシー田中さん」。
脚本家の相沢友子さんのインスタ投稿を発端に、原作者の芦原妃名子さんも経緯を説明し、ドラマ化にトラブルがあったことが明らかになりました。
そして、2024年1月29日に芦原さんが亡くなられるという最悪の結末に。
時間を経て、「テレビ局担当者(プロデューサー)と出版社担当者(編集担当)の調整ミスではないか」という声も強くなり、解明が望まれていました。
しかし、2024年2月7日、出版元である小学館は経緯を社外発信する予定はないと報道され、炎上しています。
この記事では、小学館がドラマ「セクシー田中さん」に関する経緯を社外発表しない理由を検証し、4選にまとめましたので、ご覧ください。
芦原妃名子急死の経緯
好評のうちに放送終了したドラマ「セクシー田中さん」ですが、最後の9・10話について、「これまでの流れと違う」と一部の視聴者から困惑の声が上がったようです。
その声を気にした脚本家の相沢友子さんが、放送終了後の自身のインスタに、「9・10話は自分ではなく、原作者が脚本を書いた」と“弁明”の投稿。
この内容が、原作者の芦原さんを貶めるようにも捉えられました。
※相沢友子のインスタ投稿内容と炎上理由については、こちらの記事をご覧ください。
相沢さんのインスタを受け、年が明けた2024年1月26日に、原作者の芦沢先生がSNSとブログで経緯を説明。
ドラマ化にあたって条件を出していたが守られておらず、最後はどうしようもなくなり最終的に自分が脚本を書くことになった。
ことなどが綴られていました。
しかし翌日には経緯説明の投稿を全て削除し、この投稿を残して行方が分からなくなります。
攻撃したかったわけじゃなくて。
— 芦原妃名子 (@ashihara_hina) January 28, 2024
ごめんなさい。
そして、1月29日、栃木県で死亡していることが確認されました。
芦原妃名子急死後のセクシー田中さん関係者の対応
日本テレビ
芦原さんが亡くなった直後、日本テレビ公式内の「セクシー田中さん」サイトに次の追悼コメントを発表。
芦原妃名子さんの訃報に接し、
哀悼の意を表するとともに、謹んでお悔やみ申し上げます。
2023年10月期の日曜ドラマ「セクシー田中さん」につきまして日本テレビは映像化の提案に際し、
原作代理人である小学館を通じて原作者である芦原さんのご意見をいただきながら
脚本制作作業の話し合いを重ね、
最終的に許諾をいただけた脚本を決定原稿とし、放送しております。
本作品の制作にご尽力いただいた芦原さんには感謝しております。
これが、「自分たちは悪くない」という弁明で、追悼の気持ちがあるとは思えないと大炎上。
2日後の1月31日に、公式ページトップに追加のコメントを出しました。
芦原妃名子さんの訃報に接し、哀悼の意を表するとともに、謹んでお悔やみ申し上げます。
日本テレビとして、大変重く受け止めております。
ドラマ「セクシー田中さん」は、日本テレビの責任において制作および放送を行ったもので、
関係者個人へのSNS等での誹謗中傷などはやめていただくよう、切にお願い申し上げます。
「大変重く受け止めている」と述べられていますが、脚本家やプロデューサーへの誹謗中傷を防ぎたいという意図と感じました。
小学館
芦原さんが亡くなった翌日の1月30日、公式サイトに追悼コメントを発表。
漫画家の芦原妃名子先生が、逝去されました。
『砂時計』で第50回、『Piece』で第58回小学館漫画賞を受賞され、2017 年からは7年にわたり「姉系プチコミック」で『セクシー田中さん』をご執筆いただいておりました。
先生の生前の多大なご功績に敬意と感謝を表し、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
先生が遺された素晴らしい作品の数々が、これからも多くの皆様に読み続けられることを心から願っております。
特に経緯説明や謝罪はありません。
そして2月6日、芦原さんが亡くなったことについて社員向けの説明会を開催。
今回の件の詳細は、「故人の遺志にそぐわない」という理由で社外発表しないと説明。
社員からも反発の声が上がっているということです。
脚本家・プロデューサー
脚本家の相沢友子さん、チーフプロデューサーの三上絵里子さんに対して、「原作者の意向を無視して改変した」という批判が集まります。
相沢さんに対しては、最初にインスタで喧嘩を売ったという批判も。
両者ともSNSを鍵付きアカウントにして、現時点で何かコメントなどはありません。
日本シナリオ作家協会
脚本家の団体であるシナリオ作家協会は、芦原さんが亡くなった当日1月29日の夜、「緊急対談:原作者と脚本家はどう共存できるのか」と題してYou Tube配信。
ここで黒沢久子理事長が発した、
「原作者には会いたくない」
「原作者は関係ないかなーって」
という発言が大炎上。
翌日に動画削除をし、黒沢さんは雲隠れしてしまいます。
ゲスト参加していた伴一彦さんが、説明に対応。
言いたかったこととして、
- ドラマは脚本家一人で好き勝手にできるものではない。
- プロデューサーが主導するもの。
- 原作者vs脚本家の対立構造にしてほしくない。
と説明しました。
参加していた若手の脚本家からは、
- プロデューサーと編集者の連絡ができておらず、原作者と脚本家はお互いの約束を知らなかったのではないか。
- 日本テレビに解明してほしい。
という意見も出ていました。
※シナリオ作家協会の動画内容については、こちらの記事をご覧ください。
漫画家の先生方
多くの漫画家の方が、SNSなどで悲痛な気持ちや、ご自身の考えをコメントされていました。
- 自分の作品は子供のように大切。
- 映像化でトラブルになったことがある。
- “勝手に”改変はしないで欲しい。
など、自分たちの経験を元に発信。
「フットボールネーション」が人気の大武ユキさんからは、出版社である小学館の対応への指摘もありました。
今現在、小学館で連載をしている身としては、例の件で小学館の対応がおかしいとRPしたり発言するのはリスキーなのは十分分かってるけど、この機会に社内構造や体質を改めてくれないと、この先、安心して描けないと言う事は担当さんを通じて伝えてある。
— 大武ユキ@フットボールネーション18巻 (@YUKI_OTAKE) February 4, 2024
皆んなで渡れば怖くないので、小学館で描いてる作家さん達のmetooが続くことを願ってます。
— 大武ユキ@フットボールネーション18巻 (@YUKI_OTAKE) February 4, 2024
そんな中での、小学館の「外部へは経緯説明しない」との報道。
いったいなぜなのでしょうか。
理由を検証してみました。
【炎上】小学館が芦原妃名子急死の経緯を社外発信しない理由4選!
①よほど表に出せないことがある
ここまで大きな問題になっているのに経緯を説明しないというのは、よほど隠したいことがあるのでは?と思う人が多数です。
もう少し、具体的に検証してみます。
②芦原さんのX投稿は小学館が削除させた
1月26日に芦原さんが投稿したSNSには、
経緯や事情を、小学館とご相談した上で、お伝えすることになりました。
と書かれていて、小学館と相談の上だったことがわかります。
ところが、その後全て削除。
当初は、あまりにも騒動が大きくなり脚本家の相沢さんへの批判が強まったことに心を痛めたからと思われていました。
しかし、小学館が経緯説明しないとなると、自分たちが削除を強要したのでは?と勘ぐる声は出ます。
以前、「しろくまカフェ」の映像化でトラブルになり、無期限休載の経緯をツイッターに投稿したヒガアロハさんも、編集部から「削除」を迫られたことを明かしています。
③日本テレビと小学館が結託
日本テレビと小学館は、「名探偵コナン」のコンテンツで長年タッグを組んでいて、つながりが強いです。
最近も、「葬送のフリーレン」や「薬屋のひとりごと」などで蜜月状態。
そのため、事を荒立てたくない日テレが小学館に経緯説明しないよう依頼し、小学館が従ったという見方です。
名探偵コナンが今年30周年だそうだから、事を荒立てたくない日テレと小学館の合意で揉み消すことが決まったと。全漫画家とセクシー田中さんのファンは徹底的に糾弾続けるべき。
— アマンチュ (@amadajyuon) February 7, 2024
④小学館は元々作家を大切にしていない
過去には、小学館の週刊少年サンデーで「金色のガッシュ!!」を連載していた雷句誠さんが、編集部とのトラブルで掲載を打ち切ったことが。
その後、原稿の一括返却を受けましたが、5枚のカラー原稿の紛失が判明。
雷句さんは小学館を提訴。
小学館が謝罪をし、和解金255万円を支払いました。
小学館、原作者にとって敵になってる時多くない??となる歴史がまた紡がれてるけど
— MAKOALI🧪 (@alinomako) February 7, 2024
しろくまカフェの件からなにも変わってません
なんならガッシュの完成原稿無くした時から変わってませんみたいな状態では??
このため、今回も同じように芦原さんをぞんざいに扱った経緯があり、それを隠蔽しているのではないかという声が上がっています。
まとめ
この記事では、小学館が「セクシー田中さん」のトラブルから急死した芦原さんの経緯をなぜ説明しないのか、その理由を検証しました。
何かを隠したいのかなと思ってしまいます。
今後、同じような事態が起きないためにも、トラブルの原因を解明して改善策を練るのがベストだと思いますが、行方を見守りたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※相沢友子のインスタ投稿内容は、こちら↓
※シナリオ作家協会の動画内容については、こちら↓