怒羅権(どらごん)とはどんなグループ?汪楠(ワンナン)はノンフィクション出演も

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汪楠
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2023年3月に東京・池袋のマンションで起きた強盗事件で、実行役に指示を出した疑いで「怒羅権(どらごん)」の創設メンバーだった汪楠(ワンナン)容疑者が逮捕されました。

いったい「怒羅権」とはどんなグループなのでしょうか?

また、汪楠容疑者はノンフィクションなどのテレビ番組や雑誌で、更生した様子を取り上げられたこともありますが、どんな人物なのでしょうか?

この記事でお伝えしていきます。

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目次

怒羅権(どらごん)とはどんなグループ?

怒羅権

報道では、

今年3月、東京・池袋の会社に、ガスの点検業者を装った男らが押し入った強盗事件で、警視庁は新たに指示役として不良グループ「怒羅権」の創設メンバーの男を逮捕しました。

引用:TBS NEWS DIG

とありますが、「包丁軍団」とも呼ばれた怒羅権の実態はとても「不良グループ」どころではなく、2013年には準暴力団の指定を受けています。

主な生業は、

  • 恫喝してのみかじめ料
  • パチンコの裏ロムの出し子
  • クレジットカードの偽造
  • 振り込め詐欺
  • 偽装結婚や不法就労
  • 覚せい剤の密売
  • 人身売買
  • 窃盗

などで、いわゆる半グレ組織です。

メンバーは中国残留孤児の2世・3世を中心に構成されていて、総勢は数百人。

この、警察からは「チャイニーズドラゴン」と呼ばれているグループはいったいどのようにして半グレ組織になったのか、創設から時系列でお伝えします。

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創設期(1988年)

怒羅権

「怒羅権」は1988年頃に中国残留孤児帰国者の一時入所施設「常盤寮」があった東京都江戸川区葛西で結成されました。

今回逮捕された汪楠(ワンナン)容疑者によると、日本語が話せないため学校で壮絶ないじめを受けていて、同じ様な境遇の残留孤児2世らが、いじめや差別に対抗するために結成したとのことです。

元々は対抗手段であったものが、段々エスカレートして非行少年化していきました。

グループ名「怒羅権(どらごん)」の由来は、竜(ドラゴン)=中国。

『怒』はいじめに対する「怒り」、『羅』は強敵を倒す「羅漢」、『権』は、自分たちの「権利」を表しているそうです。

しかし、昭和時代の暴走族の漢字当て字を彷彿さとさせるため、ネットでは話題になっています。

犯罪集団へと変貌(1989年~)

結成一年後の1989年、浦安ウエスタン事件と呼ばれる事件が起きます。

暴走族が乱立して対立が激しい時代でした。

市川スペクターという暴走族のメンバー約50名に襲撃された怒羅権メンバーが、刃物を振り回し、相手の一人を刺殺して逮捕されました。

怒羅権の言い分としては大勢からの襲撃に対抗する正当防衛だったという気持ちが強く、この事件を境に警察や社会に強い不信感を抱き、犯罪集団となっていったと汪楠(ワンナン)容疑者は話しています。

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警察や暴力団相手に凶暴化(1990年代)

怒羅権

浦安ウエスタン事件での警察への不信感に加え、ヤクザに仲間を殺される事件などもあり、警察や暴力団への襲撃がエスカレートしていきます。

火炎瓶を積んだ原付きバイクで警察へ突っ込み放火する、警官を襲撃して拳銃を奪うなどは日常茶飯事。

また、暴力団との抗争も苛烈になり、襲撃や復讐も数えたらきりがないほどです。

今回逮捕された汪楠(ワンナン)容疑者の著書にも、その残虐さが記されています。

傷が治ったらすぐに復讐しました。15人で40~50人の相手チームを鎮圧し、土下座させ、1人ずつ木刀で腕を折ります。肋骨は6本ずつ折りました。歯や指も折ります。拉致して橋から河に投げ落としましたし、彼らの車は燃やしました。ヤクザが出てくれば相手の顔に任侠映画のような傷をナイフでつけ、事務所を全壊させました。

引用:怒羅権と私 創設期メンバーの怒りと悲しみの半生(汪楠 著)

こうした抗争を頻繁を起こしていた1990年代前半が怒羅権の全盛期で、約800人のメンバーがいたようです。

OBが暴力団と癒着していく(2000年代以降)

最初のグループの起こりは暴走族なので、年齢が18歳くらいになると引退ということになります。

しかし、少年院を出たり入ったりしていたメンバーも多く、なかなか一般社会で生活するのは難しいこともあり、半グレ化し、中には暴力団に所属する者もありました。

引退したOBといいつつ創設期のメンバーは怒羅権の核であり続けたため、怒羅権自体が半グレ集団となっていきます。

詐欺、恐喝、暴力団員へ中華包丁で斬りつける、一般人への傷害、警官への発砲など数々の犯罪を犯していますが、半グレ組織であるため暴力団対策法の規制外で、弱体化が難しい状況です。

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汪楠(ワンナン)はノンフィクション出演も!どんな人物?

汪楠

今回、逮捕された汪楠(ワンナン)容疑者の経歴です。

  • 名前:汪楠(ワン・ナン)
  • 生年:1972年(2023年現在 51歳)
  • 出身:中国吉林省長春市
  • 来日:1986年(14歳)
  • 職業:怒羅権の創設メンバー、元住吉会系暴力団関係者、NPO法人「ほんにかえるプロジェクト」発起人

怒羅権の創設メンバーの肩書については初代総長で現在YouTuberの佐々木秀夫氏からは、「創設メンバーではない」と言われているので、実際はどうなのか不明です。

ただ、2021年には“創設メンバー”として、怒羅権の実態や、刑務所へ入ることになったいきさつ、その後更生して受刑者支援活動を行っていることなどを記した著書「怒羅権と私 ~創設期メンバーの怒りと悲しみの半生」を出しています。

怒羅権と私 創設期メンバーの怒りと悲しみの半生 [ 汪 楠 ]

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感想(4件)

汪楠容疑者は来日して間もなく薬物、窃盗、暴行などの非行に走り、怒羅権が暴走族として大きくなると、その犯罪も凶暴化していきます。

  • 17歳で住吉会系の事務所に入り怒羅権と兼任
  • 18歳の頃、組員の腕を日本刀で切り落とし少年刑務所へ入所
  • 違法ポーカー店の仕切り
  • 27歳 山口組へ拳銃を持ってカチコミ→破門
  • 破門後は事務所荒らしや詐欺
  • 28歳 窃盗・詐欺容疑で逮捕・起訴→13年服役

これらの大変な犯罪歴を著書でも明らかにしています。

この時期の狂乱が、現在も語られる怒羅権の伝説のスタートだと思います。私が刑務所にいた頃、よく同室のヤクザからは修羅場をくぐった武勇伝を聞かされましたが、すべて可愛いものでした。

引用:怒羅権と私 創設期メンバーの怒りと悲しみの半生(汪楠 著)

後に私は逮捕されることになりますが、私の技術に警察や刑務所の技官たちは舌を巻き、「校長」というあだ名をつけられたほどです。犯罪の校長ということですから、名誉ある呼称とは言えないかもしれませんが。

どんな鍵でも開けてしまうので、刑務所の職員たちは私を非常に警戒していました。

引用:怒羅権と私 創設期メンバーの怒りと悲しみの半生(汪楠 著)

何となく、武勇伝のようで犯罪を犯したという実感が感じられないなという印象です。

とはいえ、出所後は怒羅権を脱退し、2015年9月にはNPO法人を立ち上げ、寄付で集めた本を全国の受刑者に差し入れ、受刑者や出所者の更生を支援する活動を行っていました。

2019年9月22日には「ザ・ノンフィクション」(フジテレビ系列)へ出演。

番組では、「半グレをつくった男 ~償いの日々…そして結婚~」と題して放送されました。

予告から抜粋します。

現在は、受刑者や出所者を支援する活動を行なっている。それは汪楠の過去の罪への償いでもあるのだ。
非道の限りを尽くした末に逮捕され、13年を刑務所で過ごした汪楠を救ったのは、1冊の本をめぐる裁判官の言葉と塀の外から届く手紙。汪楠は過去の罪を悔い、更生を誓う。
出所した汪楠は、全国の受刑者に本を送る活動を始め、出所者の「第二の人生」を支援する活動を続けている。

テレビだけでなく、雑誌などでも「更生した怒羅権創設メンバー」として度々取り上げられました。

こうして新たな人生を送っていたはずでしたが、2021年11月13日に、知人の飲食店に用心棒代を要求したとして逮捕されます。

この時は不起訴となりましたが、今回、東京・池袋のマンション強盗事件で実行役に指示を出していた疑いで再び逮捕されました。

汪容疑者は「私には全く関係のないことです」と容疑を否認しているそうですが、今後起訴されて刑が確定するとなると、結局更生していなかったということになります。

このように、受刑者や出所者の支援活動と言いながら仲間に引き込んでいたのでは?という疑問も生まれます。

今後起訴されるかについては、警察の捜査が待たれます。

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まとめ

この記事では、「怒羅権(どらごん)」とはどんなグループなのか、また、創設メンバーだった汪楠(ワンナン)容疑者はどのような人物かについてお伝えしました。

怒羅権も汪楠容疑者自身も、壮絶な犯罪を犯しています。

ただ、汪楠容疑者は更生して償いの日々を送っていたとマスコミでも報道されていたため、今回の逮捕にがっかりしている人も少なくありません。

今後の警察の捜査に注目です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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