パリ五輪の代表を決めるMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)が10月15日に行われます。
出場選手の一人山下一貴選手(三菱重工)は優勝候補の一人ですが、8月の世界陸上から間隔が短いため、その影響が心配されます。
改めて山下選手の世界陸上の結果を振り返り、その影響について検証します!
また、山下一貴選手のイケメン&スマイル画像については、こちらの記事をご覧ください。
山下一貴(いちたか)の世界陸上(ブダペスト)成績は?
ブダペスト世界陸上男子マラソンは、2023年8月27日に32℃という、厳しい暑さの中で行われました。
日本からは、山下一貴選手のほか、其田健也選手(JR 東日本)、西山和弥(トヨタ自動車 )の3名が出場。
結果は、
12位 山下一貴 2時間11分19秒
35位 其田健也 2時間16分40秒
42位 西山和弥 2時間17分41秒
でした。
金メダルのV.キプランガト(ウガンダ)選手は2時間8分53秒です。
日本人トップでフィニュッシュした山下選手のレースを振り返ります。
10kmまで
山下選手をはじめ日本の3選手は先頭集団から20秒~25秒差の集団でレースを進めます。
10km~15km
山下選手は着実に順位を上げていき、15km地点で8秒差の29位につけます。
15km~20km
山下選手は先頭集団で順調にレースを進め、20km地点で先頭と3秒差19位。
その後先頭に立ってレースを引っ張ります!
20km~30km
その後先頭がめまぐるしく入れ替わる展開になりましたが、山下選手はしっかりついて行き、30kmで再び先頭に立ちます!
30km~40km
32kmあたりでアフリカ勢が仕掛けて、集団は大きくほぐれていきます。
山下選手はここで無理に先頭につかずに、7位グループを形成します。
その後、粘り強く前を追い、37km付近では6位に、38kmでは5位に浮上!
解説の金哲彦さんも「3位も狙えます!」と力が入り、この時点で8位入賞は間違いないと思われました。
40km以降
ところが、あと2kmの地点で突然左足が痙攣して止まってしまいます。
解説者もアナウンサーもテレビ観戦の管理人も「あー!」「えー!」と声を上げました。
なんとか走り出しますが、1kmほどで今度は右足が痙攣。
後続の選手に抜かれながらも、何とか走り続け、12位でフィニッシュしました。
レース後、「申し訳ないですね。入賞できたと思ったんですけどね。なかなか難しいですね」と、イチタカスマイルで話してくれていますが、笑顔の中にも非常に悔しい気持ちが見えました。
それでも、「また帰ってきます。次はメダル目指して頑張りたいと思います」と力強く宣言してくれました!
山下一貴(いちたか)の世界陸上の疲労はMGCに影響する?
パリ五輪の代表を決める一発レースは、2023年10月15日です。
世界陸上のレースから1ヶ月半のインターバルしか空いていません。
選手にもよりますが、通常トップランナーがマラソンレースに出るのは、1シーズンに1レースか2レースが多いように思います。
疲労を回復させてその後再び練習を積むことを考えると、4ヶ月はかかるといういうのがその理由です。
それが今回は1ヶ月半。期間も短いですし、8月に行われた世界陸上は気温が32℃にまで上がり、山下選手も足を攣るほど過酷なレースでした。
実際に、世界陸上マラソン出場者男女6人のうち、
- 西山和弥選手(トヨタ自動車)
- 松田瑞生選手(ダイハツ)
- 佐藤早也伽選手(積水化学)
の3人がコンディション不良のため、MGC欠場となっています。
世界陸上とMGC、なかなかの強行軍で難しいですね。
しかし山下選手は、世界陸上のレース直後から
MGCにも出場する予定で進めている。MGCもたぶん暑くなると思う。暑さ対策をもっとちゃんとして、優勝を目指して臨みたい。
と話し意欲を見せていました。
元々母校の駒沢大学の大八木監督も「山下は学生時代からスタミナがあった」と話していますし、回復も早いのでしょう。
MGCを前に頼もしいコメントをしてくれています。
目指すは「1位」!山下一貴はブダペストの熱走から「思った以上に練習ができた」/MGC
— 月陸Online/月刊陸上競技 (@Getsuriku) October 13, 2023
ブダペスト世界選手権から6週間でMGCに臨む山下。「最後の調整は普段と同じ感じで走れました。自分が思った以上に練習ができたと思います」#MGC #山下一貴
|月陸Online https://t.co/3bhItegygk
「普段と同じ感じで走れた」。凄いですね!
MGCの抱負について1位と応えた山下選手。
でも「自分のここを見て欲しい」ところには、「マイペース」と答える山下選手。
この気負わない冷静なレース運びが、山下選手の強さだと思います!
頑張ってほしいですね!
山下一貴選手のプロフィール
名前:山下一貴 (やました いちたか)
生年月日:1997年7月29日生まれ
年齢:26歳(2023年8月現在)
出身地:長崎県長崎市
身長:172cm
体重:54㎏
血液型:B型
出身小学校:長崎市立大園小学校
出身中学校:長崎市立滑石(なめし)中学校
出身高校:瓊浦(けいほ)高等学校
出身大学:駒澤大学
現在:三菱重工マラソン部
まとめ
この記事では、山下一貴選手(三菱重工)について、ブダペスト世界陸上の結果と、疲労の影響はMGCにないのか?についてお伝えしました。
世界陸上では入賞を目前に足が攣り、12位という結果だった山下選手ですが、順調に練習を詰めたようなのでMGCでも期待です!
ぜひ2位以内に入って、パリ五輪の切符を掴み取ってほしいです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。