2023年8月2日（水）～8月６日（日）の日程で北海道インターハイ陸上競技大会が開催されています。
第1日の競技場の様子と、トピックスとして、男子400m決勝、女子1500m予選についてレポートします！
マナー良く最高気温33度でも日傘さす観客なし！
陸上観戦のマナーとして、雨傘・日傘など後ろの人の観戦の妨げになるものは禁止です。
ただ、どの大会でも知らずにさす人や、わかっていてもやってしまう人が目につくもの。
しかし、今回の北海道インターハイの会場では、全く見かけないのです。これは珍しい光景なので感動と驚きを覚えましたが、現地に居て理由がわかりました。
例えば日傘については、こんな風にアナウンスされていました。
本日は非常に気温が高くなっています。庇もないので日傘をさしたくなると思いますが、後ろの方の迷惑になりますので、会場では一部を除いて禁止されています。暑いですがご協力をお願いします。
日傘をさす場合は、指定された場所がありますので、そちらでお願いします。場所はプログラムにも記載してありますが、各ブロックの一番うしろの列、テープで印がある箇所です。
この様に、具体的なダメな理由と代替策の提示を、落ち着いた男性の声で、定期的にアナウンスされます。
こう言われると、ムカつかない。
当然のマナーではあるものの、知らない人もいますし、暑い中でただ命令されると反発したくなるもの。運営の工夫によって、皆が気持ちよくマナーを守っている良い大会です。
男子400mの覇者は平川彗選手（沖縄・コザ高校3年）！
【動画あり】男子400m決勝レース
予選・準決勝と順当にコマを進めた平川彗選手が、46.63の記録で圧勝しました。
インターハイの男子短距離種目で沖縄県勢が制覇するのは初めてです！
レースを振り返りましょう。5レーンが平川選手です。
終始リードを続ける横綱相撲のような展開でした。
筆者も目の前で観戦していましたが、しっかり作り上げた身体で、後半も落ちない力強さが印象的でした。
見事優勝した平川選手ですが、その道のりは、平坦ではありませんでした。
平川彗選手はどんなアスリート？集中力が強み！
平川選手の陸上選手としてのこれまでのトピックスをご紹介します。
- 2020年中学3年で出場した全国中学生大会400mで優勝！
- 2021年 北信越インターハイ400mで一年生ながら3位に入賞
- 2022年8月 優勝を期待された四国インターハイでまさかの予選落ち
- 2022年10月 ジュニアオリンピック300mに出場し、32秒85の高校新記録！
- 2023年2月 腰の骨を疲労骨折
- 2023年8月 北海道インターハイ400m優勝！！
今年のインターハイは最後の学年な上に、昨年のリベンジとなる大事な大会だったのですね。
そんな平川選手は、陸上一家に生まれています。
- 母 美紀さん ⇨ 高校時代4×100mリレーで全国大会出場
- 叔母 亜友美さん ⇨ 女子100m 沖縄県中学記録保持者
- 祖父 盛範さん ⇨ 男子100ｍ 元沖縄県記録保持者
DNAをしっかり受け継いでいますね！
自分では、「自分の強みがわからない」と言う平川選手ですが、周囲から見ると、その特徴は、、、
集中力があり負けず嫌い
とのこと。オンとオフの切り替えが上手いようです。
平川選手については琉球放送が取材をして動画を上げていますので、そちらを紹介しておきます。
平川選手は、４日目の8月5日（土）に行われる、男子200mにも出場し、二冠を目指しています！注目ですね！
女子1500mはドルーリー朱瑛里選手が予選２位の記録で決勝進出！
女子1500mは予選が行われ、カリバ・カロライン選手（鹿児島・神村学園3年）が予選１位となる4.19.67で、連覇に向けて好発進です！
また、今年1月の全国都道府県対抗駅伝で17人抜きを演じ注目されている、ドルーリー朱瑛里選手（岡山・津山高校1年）は全体２位となる4.20.53の記録で8月3日（木）に行われる決勝進出を決めました。
スタートラインでは、少し緊張しているのかな？という面持ちでしたが、スタート直後に先頭に立ち、速いペースで引っ張ります。すぐにペースは落ち着きましたが、一度もトップを譲ることなくゴールしました。
筆者は少し身体が重いかな？と思ったのですが、レース後のインタビューで「好調」と話しているので、決勝に向けて計算した走りだったようです。
「決勝に力を残しながら予選を走れたことは良かったです」。
初めての高校総体。「ラストスパート、スタミナもスピードの質も上がってきて、いい体調で臨めています」と準備万全で臨み、「こういった大きい舞台で走れていい経験なので、楽しみにこの大会を待っていました。湿度がそこまでなく気持ちよく走れたかなと思います」と話した。
日刊スポーツ（2023年8月2日12時59分）
初めてのインターハイというのは緊張するものですが、一年生ながらクレバーなレース運びで感心します。
予選トップのカリバ選手の持ちタイムは4.09.04と非常に速く、4.16.76が持ちタイムのドルーリー選手とはかなりの差がありますが、決勝ではどこまで食らいつけるか、楽しみですね！
まとめ
北海道インターハイ陸上競技、第１日のトピックスとして、男子400m決勝、女子1500m予選についてお伝えしました。
男子400m覇者の平川彗選手は、4日目に再び200mに登場しますし、女子1500mは2日目に決勝が行われます！
他の競技も熱戦が繰り広げられていますので、現地観戦や、ライブ配信で2日目以降も応援していきましょう！
