2024年3月10日(9:10スタート)に開催される、名古屋ウィメンズマラソン。
パリ五輪の女子マラソン代表の最後の1枠が決まるレースです。
代表に内定するには、1月の大阪国際女子マラソンで前田穂南選手(天満屋)が記録した、2時間18分59秒の日本記録を更新する必要があります。
気になるのは、ペースメーカーと設定タイム。
この記事では、ペースメーカーを務める7名について、画像とともに自己記録や特徴などを1人1人紹介します。
また、設定タイムはどのくらいになるのかについても解説しますので、ご覧ください!
【画像】名古屋ウィメンズマラソン2024のペースメーカーは誰?
当日は、7名の選手がペースメーカーを務めます。
ゼッケンNo.順に紹介します。
※年齢は大会開催日時点
ゼッケンNo:PACE1
シャーロット・パデュー(イギリス)
- 生年月日:1991年6月10日
- 年齢:32歳
- 自己記録:2時間22分17秒
シャーロット・パデュー選手は、2023年9月24日のベルリンマラソンで、自己ベストを大幅更新する2時間22分17秒で9位。
パリ五輪のイギリス代表の座を射止めました。
何と言っても、名古屋ウィメンズマラソンのペースメーカーは2022年・2023年に続いて3度目!
経験も実力も十分ですので、好メークに期待です。
ゼッケンNo:PACE2
シニード・ダイバー(オーストラリア)
- 生年月日:1977年2月10日
- 年齢:47歳
- 自己記録:2時間21分34秒
シニード・ダイバー選手はベテランながら、2021年の東京五輪にもオーストラリア代表として出場。
2022年の名古屋ウィメンズマラソンには招待選手として出場しています。
ペースメーカーは2023年に続き2度目。
経験豊富で安心感があります。
ゼッケンNo:PACE3
オマレ・ドルフィンニャボケ(日本)
- 生年月日:2001年7月26日
- 年齢:22歳
- 自己記録:1時間6分7秒(ハーフ)
オマレ・ドルフィンニャボケ選手はケニア出身。
2021年より日本の株式会社ユー・エス・イーの陸上部に所属しており、2023年大会でもペースメーカーを務めています。
2024年2月に行われた丸亀国際ハーフマラソンで、大会新記録となる1時間06分07秒で優勝!
前田選手の日本記録2時間18分59秒を単純に割れば、ハーフは1時間9分27秒。
スピードは申し分なく、日本記録更新を目指すレースを引っ張ってくれることに期待です。
ゼッケンNo:PACE4
ネリー・ジェプチュンバ(ケニア)
- 生年月日:1995年9月2日
- 年齢:28歳
- 自己記録:1時間7分0秒(ハーフ)
ネリー・ジェプチュンバ選手もスピードがある選手。
2023年のパリハーフマラソンで4位に入る力を持っています。
ゼッケンNo:PACE5
マーガレットワンガリ・ムリウキ(ケニア)
- 生年月日:1986年3月21日
- 年齢:37歳
- 自己記録:2時間23分52秒
一般的には、マーガレット・ムリウキ選手と呼ばれています。
クロスカントリーで活躍していた選手ですが、マラソンに転向。
2023年のプラハ国際マラソンで2位に入っています。
ゼッケンNo:PACE6
ジュディスジェプタム・コリル(ケニア)
- 生年月日:1995年12月12日
- 年齢:28歳
- 自己記録:2時間18分20秒
ジュディス・コリル選手は、2022年オレゴン世界陸上女子マラソンで銀メダル獲得。
最初の5kmを16分10秒で入るというハイペースなレースで、残り2kmまで優勝したゴティトム・ゲブレシラシェ選手(エチオピア)と競り合いました。
その時の記録、2時間18分20秒は日本記録を上回ります。
ゼッケンNo:PACE7
シェイラ・チェプキルイ(ケニア)
- 生年月日:1990年12月27日
- 年齢:33歳
- 自己記録:2時間17分29秒
PACE3のオマレ・ドルフィンニャボケ選手が優勝した丸亀ハーフマラソンで、2位に入ったのがこのシェイラ・チェプキルイ選手。
1時間06分47秒で、1位と40秒差でした。
そして何より、マラソンの自己記録はペースメーカーの中で最速の2時間17分29秒。
これは、フラットで高速コースと言われるバレンシアマラソン2022での記録とは言え、世界歴代19位の記録です。
しっかり先頭で引っ張ってくれることでしょう。
身長の高い選手なので、目立つと思いますよ。
名古屋ウィメンズマラソン2024のペース設定タイムは?
気になる設定タイムですが、直前(当日の朝の場合も)に決まるため、まだ発表されていません。
→発表がありましたので、末尾に追記しています。
しかし今回は当然、大阪国際女子マラソンで前田穂南選手が出した、2時間18分59秒を上回るフィニッシュタイムで設定されると思われます。
大阪国際女子マラソンの設定タイムは次の通りでした。
■MGCファイナルチャレンジ設定記録:2時間21分41秒
- 1km:3分20秒
- 5km:16分40秒
- 予想フィニッシュタイム:2時間20分39秒
実際には想定よりやや早いペースで進み、5kmを16分35秒のペースを保ち、中間点を1時間9分46秒で通過。
その直後、前田選手が仕掛けます。
20kmからの5kmを16分18秒で駆け抜けると、25kmから30kmまでは16分10秒と更にペースアップ。
30km以降は流石に疲れましたが大きく崩れることなく、予想を大きく上回るタイムを記録しました。
当日の名古屋の気象条件や風向きで判断されると思いますが、
- 1km:3分17秒
- 5km:16分25秒
- 予想フィニッシュタイム:2時間18分32秒
このくらいのタイムでは設定されると思います。
発表され次第、追記します。
※追記
設定タイムが発表されました。
- 1km:3分18秒
- 予想フィニッシュタイム:2時間19分14秒
このペースで30kmまでペースメーカーが引っ張ります。
設定通りでは日本記録の2時間18分59秒は更新できません。
どこかでペースメーカーを追い越すか、30km以降のペースアップが必要となりますね。
チーム関係者との話し合いで決定しているので、これ以上速いペース設定は現実的ではないという判断でしょう。
パリ五輪女子マラソン内定者と現状まとめ
現在内定しているのは、MGC1位と2位だった2名。
- 鈴木優花選手(第一生命グループ)
2時間24分09秒
- 一山麻緒選手(資生堂)
2時間24分43秒
その後MGCファイナルチャレンジの設定タイムが2時間21分41秒に決定し、選考条件は次の通りとなっています。
- MGCファイナルチャレンジのレースで設定タイムを突破した選手の中で、最もタイムの良い選手。
- 突破する選手が出なければMGC3位の細田あい選手(エディオン)。
2月の大阪国際女子マラソンで前田選手が突破したため、細田選手は代表を逃します(名古屋ウィメンズも怪我のため欠場)。
現在暫定席に座っているのは前田選手。
MGCファイナルチャレンジのラストとなる名古屋ウィメンズマラソンで、前田選手を上回るタイム、つまり日本記録更新をするタイムが出るかどうかです。
注目ですね!
■招待選手と自己記録
- 細田あい(エディオン)2時間21分42秒
- 鈴木亜由子(JP日本郵政グループ)2時間21分52秒
- 加世田梨花(ダイハツ)2時間21分55秒
- 安藤友香(ワコール)2時間21分36秒
- 渡邉桃子(天満屋)2時間23分08秒
- 大西ひかり(JP日本郵政グループ)2時間25分54秒
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