【画像】オウム真理教の幹部一覧・何をやったのか&判決も解説!

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オウム真理教・麻原彰晃
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1980年代後半から1990年代中盤にかけて、地下鉄サリン事件を始めとする凶悪事件をいくつも引き起こしたオウム真理教

「省庁制」というまるで国家のような組織を作り、自動小銃や化学兵器、生物兵器、麻薬、爆弾類の製造、違法薬物の生産まで行っていたのは、現実とは思えないほどでした。

この記事では、当時のオウム真理教の幹部について画像を紹介しつつ、

  • 経歴・学歴
  • 入信・出家日ときっかけ
  • オウムで何をしたのか
  • 判決

これらについてお伝えします。

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目次

【画像】オウム真理教の幹部一覧・何をやったのか&判決も解説!

オウムの省庁制は、「神聖法皇」とされる麻原彰晃(松本智津夫)を中心に、23もの省庁で構成されていました。

順に紹介します。

法皇官房 石川公一サルヴァニー・ヴァラナヴィシュカンビン

オウム真理教・石川公一

組織の役割:神聖法皇直属機関で各種イニシエーションや省庁間の調整を担当

  • 生年月日:1968年
  • 出身:徳島県小松市
  • 家族:父は開業医。後藤田正晴衆議院議員の後援会長だった。
  • 学歴:灘高校→東京大学医学部
  • 入信:1990年(大学3年)
  • 出家:1990年8月
  • きっかけ:ヨーガに関心を持った。

官房長はアーチャリーこと麻原彰晃の三女・松本麗華ですがお飾りに過ぎず、実質的な責任者は石川公一でした。

麻原彰晃への忠誠心が極めて高く、アーチャリーの家庭教師も務めました。

1995年4月8日に都内のホテルに偽名で記入した有印私文書偽造容疑で逮捕。
→不起訴

1995年4月29日に19歳女性を拉致監禁した事件で監禁罪で再逮捕。
→不起訴

2004年7月7日、警察庁長官狙撃事件に関与したと警察当局に判断され、島田裕巳宅爆弾事件の容疑で別件逮捕。
→不起訴

法皇内庁 中川智正ヴァジラ・ティッサ

オウム真理教・中川智正

組織の役割:神聖法皇の身の回りの世話を担当

  • 生年月日:1962年10月25日
  • 出身:岡山県岡山市
  • 家族:洋服販売店
  • 学歴:岡山県立岡山朝日高等学校→京都府立医科大学医学部医学科
  • 勤務先:大阪鉄道病院の研修医
  • 入信:1988年2月
  • 出家:1989年8月

麻原彰晃の主治医として健康管理などをしていましたが、省庁制導入後は法皇内庁長官になり、側近として活動していました。

教団の科学者として、土谷とともに化学兵器製造や薬物の人体実験に従事。

地下鉄サリン事件で使用されたサリンも生成し、袋詰めにして村井秀夫に渡しました。

坂本弁護士一家殺害事件の実行犯。

起訴された事件は麻原彰晃の13件に次ぐ11件で、その死者の累計は26人にのぼった。

一連のオウム真理教事件で計11件25人の殺人に関与したとして殺人罪などに問われ、死刑が確定。

2018年7月6日執行。

究聖音楽院 石井(鎌田)紳一郎ウルヴェーラ・カッサパ

オウム真理教・石井紳一郎

■組織の役割:教団の音楽を担当

  • 生年月日:1959年12月13日
  • 出身:鹿児島県
  • 学歴:東京音楽大学
  • 入信:不明
  • 出家:1987年(フリーのミュージシャンだった)
  • きっかけ: 太極拳やヨガが趣味で本を読み漁っていた時にオウムを知る

旧姓は鎌田紳一郎。

麻原彰晃との間に3人の女児を出産し未婚の母であった石井久子が逮捕後、翌日付で結婚。

石井久子の子供たちが保護者不在となる事態を避けました。

1999年12月に、オウム真理教を脱会。

科学技術省 村井秀夫(マンジュシュリー・ミトラ

オウム真理教・村井秀夫

■組織の役割:旧CSI、教団の兵器開発を担当

  • 生年月日:1958年12月5日
  • 出身:大阪府吹田市
  • 学歴:大阪府立千里高等学校→大阪大学理学部物理学科→大阪大学大学院理学研究科修士
  • 勤務先:神戸製鋼所
  • 入信:1987年4月
  • 出家:1987年6月(妻も)
  • 会社にも家庭にも生きがいを感じなかった時に麻原彰晃の本に出会う。

オウムの科学者の代表格として、ロボットなども開発。

出世欲はありませんでしたが、麻原彰晃の計画を実現するために、ボツリヌス菌やホスゲンといった兵器製造に乗り出します。

坂本弁護士一家殺害事件の実行犯の1人。

オウムのメディア出演が増加後は、麻原彰晃らと共に「朝まで生テレビ!」などに出演し、サリンプラントは農薬DDVP工場だと主張。

一方で、警察の捜査撹乱のため中川智正らにテロを指示し、新宿駅青酸ガス事件、都庁爆弾事件のきっかけをつくります。

マッドサイエンス(常軌を逸した科学者)の側面があり、数限りない化学兵器を計画していたと言います。

1995年4月23日、東京都港区南青山の教団東京総本部前で指定暴力団、山口組系羽根組の構成員の徐裕行に刺され、36歳で死亡。

第一厚生省 遠藤誠一(シーヴァカ)

オウム真理教・遠藤誠一

組織の役割:旧CMI、細菌兵器や違法薬物の製造開発を担当

  • 生年月日:1960年6月5日 
  • 出身:北海道札幌市
  • 家族:父は室内装飾会社の役員、母は世界救世教の信者。
  • 学歴:北海道札幌北高等学校→帯広畜産大学畜産学部獣医科→帯広畜産大学院畜産学研究科獣医学専攻→京都大学大学院医学研究科博士課程
  • 入信:1987年3月
  • 出家:1988年11月(京都大学大学院就学中)
  • きっかけ:研究で「生命の神秘」という疑問に突き当たった。

バイオテクノロジーの応用研究を一任され、自身のホーリーネームを冠した研究棟「ジーヴァカ棟」も作られます。

バイオテクニック関係のイニシエーション開発で麻原彰晃から寵愛を受け、4女・松本聡香の許婚にも。

しかし教団武装化計画後は、生物兵器の開発にことどとく失敗。

教団は、生物兵器を諦め、村井秀夫・土谷正実のアイディアで生まれたサリンに期待を寄せるようになります。

この状況を見た遠藤誠一は土谷に嫉妬し、自分の部下にしようと画策。

2人は口も聞かないほどの不仲になり、逮捕後の公判でも罪のなすりつけ、名指しでの非難、煽り合いなどを繰り広げました。

松本サリン事件の実行犯、地下鉄サリン事件の共同正犯、VX襲撃事件などで殺人及び殺人未遂などの罪で起訴され、死刑が確定。

2018年7月6日、死刑執行。

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第二厚生省 土谷正実(クシティガルバ

オウム真理教・土谷正実

組織の役割:旧CMI、化学兵器や違法薬物の製造開発を担当。遠藤との不仲により旧厚生省から分離

  • 生年月日:1965年1月6日
  • 出身:東京都町田市
  • 家族:5歳下の妹、7歳下の弟がいる。家庭は裕福だった。
  • 学歴:東京都立狛江高等学校→筑波大学第二学群農林学類→同大学院博士前期課程化学研究科→博士後期課程中退
  • 入信:1989年8月
  • 出家:1991年9月
  • きっかけ:ヨーガでの神秘体験

出家前には、脱会させようと監禁した両親と、奪還しようとする教団の激しい攻防もありました。

結局、オウムをやめたふりをして安心させ、隙をついて母親のバッグから現金を抜きとり脱走し出家。

教団では、自身のホーリーネームを冠した「クシティガルバ棟」が充てがわれます。

実験装置の注文から支払までを担当し、化学機器のカタログを見ては金に糸目をつけない買い方で次々に注文。

2,300万円の「コントラボ」含む300点・総額6,000万円の機器を揃え、大手メーカーでも持っていないような機械もあったそうです。

独学で研究と実験を重ねてサリン・VXの生成方法を確立し、中川智正・遠藤誠一らとともに多くの化学兵器、違法薬物を生成しました。

2008年、2006年4月から接見していた、土谷の入信のことも知る古い付き合いの女性と獄中結婚。

殺害実行や事前謀議には関わっていないが、サリン生成方法を確立。7つの事件への殺人罪などに問われ、死刑が確定。

2018年7月6日執行。

自治省 新実智光(ミラレパ)

オウム真理教・新実智光

組織の役割:旧SPS(尊師パードナルスタッフ)、教団の警備、信徒の懲罰、スパイ摘発を担当。

  • 生年月日:1964年3月9日
  • 出身:愛知県岡崎市
  • 家族:資源回収業
  • 学歴:愛知県立岡崎東高等学校→愛知学院大学法学部法律学科
  • 勤務先:マルサンアイ(1986年4月~9月)
  • 入信:1986年1月
  • 出家:1986年9月
  • きっかけ:オウムのセミナーで神秘体験を経験

修行に没頭していましたが、麻原の指示により男性信者殺害事件に関与。

当初は思い詰めたり躊躇の気持ちがありましたが、洗脳により教団の信者の指導、監督、スパイ、拷問などを担当するようになります。

獄中からも信者たちへの教義の指導を続け、最後まで被害者や遺族への謝罪の言葉はありませんでした。

一連のオウム真理教事件で計11件で26人の殺人に関与したとして殺人罪などに問われ、死刑が確定。

2018年7月6日執行。

諜報省 井上嘉浩アーナンダ

オウム真理教・井上嘉浩

組織の役割:教団の非合法活動に必要な情報収集、非合法活動を担当

  • 生年月日:1969年12月28日
  • 出身:京都府京都市
  • 学歴:洛南高等学校→日本文化大学法学部
  • 入信:1986年
  • 出家:1987年(母とともに)
  • きっかけ:セミナーでの麻原彰晃の姿に感銘を覚えた

修行熱心でしたが麻原彰晃を絶対視し、「白でも、尊師が赤と言ったら赤なんだ」と全て従っていました。

諜報省(CHS)長官として盗聴や誘拐、不法侵入などを実行。

裁判では、様々な幹部逮捕者と証言で対立。

1995年12月26日付でオウム真理教から脱会したとして、信徒宛にメッセージを出し、脱会を促しました。

逮捕監禁致死罪などに問われ、死刑が確定。

2018年7月6日執行。

治療省 林郁夫クリシュナナンダ

オウム真理教・林郁夫

■組織の役割:オウム真理教附属医院(AHI)を担当

  • 生年月日:1947年1月23日
  • 出身:東京都品川区
  • 家族:父は開業医、母は薬剤師
  • 学歴:慶應義塾高等学校→慶應義塾大学医学部
  • 勤務先:アメリカ留学後、慶應義塾大学病院、晴嵐荘病院など。
  • 入信:1989年2月
  • 出家:1990年5月(一家で出家)

出家後は難病治療に取り組むことを志していましたが、現実は犯罪を犯した信者の指紋消去や、記憶を消すニューナルコにかかわることに。

殺人にはためらいを覚えていたものの、信仰心を保とうと地下鉄サリン事件の実行犯となります。

逮捕後は最初にサリン事件への関与を自白。

林郁夫の全面自供により地下鉄サリン事件の全容が明らかになったことが自首に相当すると、死刑は求刑されませんでした。

公証人役場事務長逮捕監禁致死事件、地下鉄サリン事件に関与したとされるが、無期懲役の判決。

現在、千葉刑務所で服役中。

妻と息子は現在、医師として活動している。

外務省 上祐史浩(マイトレーヤ)

オウム真理教・上祐史浩

組織の役割:教団外の交渉を担当

  • 生年月日:1962年12月17日
  • 出身:福岡県三潴郡城島町(現:久留米市)
  • 家族:父は銀行員、母は教員。後に別居・離婚。
  • 学歴:早稲田大学高等学院→早稲田大学大学院理工学研究科修士課程
  • 勤務先:特殊法人宇宙開発事業団(1ヶ月で退職)
  • 入信:1986年8月
  • 出家:1986年8月
  • きっかけ:セミナーでの修行で神秘体験を経験

恋人の都沢和子も一緒に出家しましたが、都沢は麻原に惹かれて離れていきます。

麻原尊師と融合するならば、精神的ステージが高くなるんで、私と融合するよりいいと思うんで、私は恋人を麻原尊師に捧げたいと思います。

と話していました。

1993年秋から教団ロシア支部に出向。

そのため多くの事件に関わらずにすんでいますが、地下鉄サリン事件後は呼び戻され、教団のスポークスマンとして連日朝から晩まで多数のメディアに出演。

フリップを使って立て板に水のように反論する姿は、「ああいえば、上祐」と言われました。

「上祐ギャル」と呼ばれる熱狂的な追っかけの女性ファンも登場するという現象も。

1995年、偽証と有印私文書偽造・同行使の罪で問われ、懲役3年の実刑判決。

出所後、「アーレフ」で代表となるも、「オウム真理教事件を反省し、麻原彰晃の影響を排除する」という改革を打ち出したため麻原回帰派の強い反発を受け失脚。

2007年5月、新団体「ひかりの輪」を設立。代表。

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法務省 青山吉伸アパーヤージャハ

オウム真理教・青山吉伸

組織の役割:教団の訴訟関係事務を担当

  • 生年月日:1960年3月9日
  • 出身:大阪府柏原市
  • 家族:父親は上場企業の創業者
  • 学歴:大阪府立高津高等学校→京都大学法学部
  • 勤務先:なにわ共同法律事務所→青山法律事務所(弁護士)
  • 入信:1988年2月
  • 出家:1989年12月
  • きっかけ:ヨガで腰が治った

教団の顧問弁護士になり、オウム被害者の会の坂本堤弁護士や、TBSビデオ問題の原因となった交渉にも参加。

上祐氏がロシアに行っている間、教団のスポークスマンとして記者会見にも登場、世間に広く知られるようになりました。

滝本太郎弁護士サリン襲撃事件の殺人未遂罪などで起訴され、懲役12年の実刑判決。

現在は出所。

大蔵省 石井久子(マハー・ケイマ

オウム真理教・石井久子

組織の役割:教団の経理、物品購入を担当

  • 学歴:短大
  • 勤務先:保険会社
  • 入信:1984年
  • 出家:1986年6月
  • きっかけ:会社の同僚だった飯田エリ子に誘われてヨガ教室に参加。

教団の広告塔としても有名で、本人も宣伝の写真のモデルになりたがるなど積極的でした。

麻原の愛人のひとりで、麻原との間に子ども3人(+死産1人)を産んでいます。

国土法事件、逆さ吊り死亡事件、犯人隠避容疑で起訴され、懲役4年の実刑判決。

実刑判決をきっかけに教団を離脱。

現在は出所。

建設省 早川紀代秀ティローパ

オウム真理教・早川紀代秀

組織の役割:旧CBI、教団施設の建設や用地買収を担当

  • 生年月日:1949年7月14日
  • 出身:兵庫県川辺郡東谷村(現:川西市)
  • 家族:父は国鉄職員
  • 学歴:大阪府立三国丘高等学校→神戸大学農学部園芸学科→大阪府立大学大学院
  • 勤務先:鴻池組→日本リサーチ研究所→ダン計画研究所(取締役)
  • 入信:1986年4月
  • 出家:1987年11月(妻も出家)
  • きっかけ:超能力の開発法や空中浮揚に興味を持った

不動産獲得の中心的役割を担い、富士山総本部の建設責任者として、全国の支部道場の用地取得などを行います。

自身より階級が高い正大師の上祐史浩に怒鳴る、麻原彰晃すら叱るなど、裏のNo.2と言われるだけの影響力を持っていました。

他の幹部と比較するとテロの現場にはあまり参加していませんが、影響力があったとみなされて死刑が確定しています。

計7事件で起訴され、死刑が確定。

2018年7月6日執行。

文部省 杉浦茂(ヴァジラチッタ・ヴァンギーサ

組織の役割:出家信者の子弟の教育や教典の翻訳を担当

  • 生年月日:1958年6月27日
  • 出身:東京都港区
  • 学歴:北海道大学
  • 勤務先:図書印刷
  • 入信:1987年
  • 出家:1988年1月
  • きっかけ:弟に誘われた。

教団では弟の杉浦実とともに教団の出版物の出版を担当。

有印私文書偽造・同行使の罪により、懲役1年6ヶ月・執行猶予3年の有罪判決。

2007年7月8日に、アーレフを脱会。

労働省 山本まゆみ

オウム真理教幹部・山本まゆみ

組織の役割:旧修行班、出家信者の生活指導を担当

  • 生年月日:1954年
  • 出身:東京都渋谷区
  • 学歴:都内の短期大学
  • 勤務先:保険会社
  • 入信:1984年
  • 出家:1986年9月

女性古参幹部の1人で、ヨーガのモデル、アーチャリーこと松本麗華の養育係も務めました。

地下鉄サリン事件を起こした遠藤誠一の逃亡資金3000万円を提供したとして、犯人蔵匿で逮捕。

後に、男性信者逆さ吊り死亡事件で遺体を焼却した死体損壊罪で起訴されました。

懲役1年4ヶ月の判決。

がんに冒され、2007年に52歳で病死。

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郵政省 松本知子(ヤソーダラー

オウム真理教・松本知子

組織の役割:旧印刷班、教団の出版物・ビデオ・オウム真理教放送等の編集を担当

  • 生年月日:1958年8月17日
  • 出身:千葉県木更津市
  • 家族:洋服販売店
  • 学歴:千葉県立木更津高等学校
  • 入信:1988年
  • 出家:1989年(研修医として勤務中)

予備校時代に席が隣だった麻原彰晃(松本智津夫)と知り合い、結婚。

次第に夫が宗教にのめり込み家に帰らなくなると、精神不安定になり怒りを爆発させることも多く、家出もしていたと言います。

麻原との間には、2男、4女をもうけ、オウム真理教を立ち上げる中で妻として献身的にサポート。

大師となりますが、麻原の愛人は教団内に100人いたと言われ、精神混乱に陥ります。

1995年5月に麻原彰晃が逮捕された後は教団代表代行として教団の存続に務めましたが、6月には自身も薬剤師リンチ殺人事件に関与したとして逮捕されました。

薬剤師リンチ殺人事件に関与したとされ、懲役6年の実刑判決。

出所後は教団との関係は薄いと見られていましたが、松本家が信者からの資金援助を受けていたことが判明。

依然として教団への影響力を保っていると言われている。

戸籍名を松本 明香里と改名。

車両班 野田成人(ヴァジラティクシュナー

オウム真理教幹部・野田成人

組織の役割:教団の車両の運転や整備を担当

  • 生年月日:1966年11月15日
  • 出身:兵庫県三木市
  • 学歴:白陵高校→東京大学(中退)
  • 入信:1987年
  • 出家:1987年10月
  • きっかけ:挫折から精神世界に興味を持った。

オウムの兵器開発計画に携わり、車両大臣に就任。

野田氏の関わった亀戸異臭事件などの生物兵器計画や核兵器開発計画は、実害が無かったので罪に問われることはありませんでした。

アーレフでも幹部に留まり、パソコン事業を統括。

しかし、上祐氏脱会後の代表を巡り、野田氏が代表と名乗ったものの反発を受け、教団運営上の実権は持っていませんでした。

2009年3月9日付けで教団から除名。

その後は、自ら立ち上げたNPO団体みどりの家族代表としてホームレス支援活動を行い、事業の収益の一部をオウム真理教事件被害者賠償に回しています。

オウム関連事件では罪に問われていない。

防衛庁 岐部哲也(マハーカッサパ

オウム真理教幹部・岐部哲也

組織の役割:教団の空気清浄機「コスモクリーナー」の保守管理を担当

  • 生年月日:1955年5月12日
  • 出身:大分県国東市
  • 家族:実家は旧家で、祖父は県会議長など歴任した郷里の名士。
  • 学歴:大分県立大分舞鶴高等学校→阿佐ヶ谷美術専門学校ビジュアルデザイン科
  • 勤務先:コンテンポラリー・プロダクション(グラフィックデザイナー)
  • 入信:1986年9月
  • 出家:1987年6月
  • きっかけ:入信した恋人を脱会させようと通ううちに傾倒。

松任谷由実のアルバムの装丁も手掛けていたほどで、入信後は教団出版物の装丁などデザイン関係を担当

カメラマンとしても優れていて、麻原彰晃の空中浮揚写真は岐部氏が撮影したものです。

ヘリコプターでサリンを散布することを想定した教団の指示で、アメリカに派遣されヘリコプターの免許を取得。

防衛庁の裏の顔、屈強な男性信者を従え教祖の護衛を務める「親衛隊」の役割を担っていました。

1995年、車両に隠していた小銃部品をほかの車両に積み替え、さらに隠匿する目的で他人の建物内に侵入した罪で逮捕されます。

逮捕時に所持していたメモから、核兵器や戦車の価格調査をしていたとみられる記述や、

「船、兵士200人、貨物室、ベッドを積めば可」

など、兵士の輸送まで考えていたメモがみつかり、震撼が走りました。

無断で地下駐車場に侵入した建造物侵入罪で起訴され、懲役1年の実刑判決。

東信徒庁 飯田エリ子(サクラー

オウム真理教・飯田エリ子

組織の役割:東日本地区の信徒の管理を担当

  • 生年月日:1961年1月18日
  • 出身:神奈川県横浜市
  • 家族:洋服販売店
  • 学歴:文化女子大学附属杉並高等学校→文化女子大学短期大学部生活造形学科
  • 勤務先:日産火災海上保険
  • 入信:1984年(同僚の石井久子と)
  • 出家:1987年
  • きっかけ:病弱で健康のためにヨーガ教室に通った。

1ヶ月に2億を集めたともいわれ、布施を集める才能はオウム真理教信者中No.1でした。

教義をただ振り回すだけでなく、人間味あふれる人柄で信者の心を掴んでもいたと言います。

目黒公証人役場事務長拉致監禁致死事件で逮捕監禁致死罪に問われ、懲役6年6ヶ月。

服役中の2002年3月には脳内出血で倒れ、二度の手術により車椅子に乗れるほどに回復したが、記憶に深刻な障害を負っているという。

2002年8月に出所。

西信徒庁 都沢和子(ウッパラヴァンナー

オウム真理教・都沢和子

組織の役割:西日本地区の信徒の管理を担当

  • 生年月日:1965年5月19日
  • 出身:東京都葛飾区
  • 学歴:昭和女子大学短期大学部英米文学科
  • 勤務先:住友化学工業
  • 入信:1987年4月(上祐氏と)
  • 出家:1987年6月(上祐氏と)
  • きっかけ:大学在学時にESSで知り合い恋人だった上祐氏と出会って影響された

名古屋支部長などを歴任。

教団の出版物やビデオに出演し、教団の顔の一人として信者を獲得していきます。

逃走した信者を連れ戻すため、付近のマンションに侵入した容疑で逮捕されています。

住居侵入事件で起訴され、懲役1年の判決。

現在は出所

新信徒庁 大内早苗(ソーナー

組織の役割:白い愛の戦士(オウム真理教の実働部隊)の管理を担当

  • 生年月日:1957年7月2日
  • 出身:福島県双葉郡
  • 学歴:福島市内の私立高校→被服専門学校
  • 勤務先:医療事務員やエステティシャン
  • 入信:1986年初頭
  • 出家:1986年12月
  • きっかけ:兄のすすめ

教団初期からの幹部でしたが、薬物による修行に反対していたため正悟師になれませんでした。

信者の母親を拉致し山梨県上九一色村の第10サティアンに監禁した上、無断で保険を解約し、郵便貯金口座を引き落とした容疑で指名手配を受けます。

愛知県警察に出頭し逮捕。

その後、脱会届を教団に送付しています。

拉致事件に関与したとされ、懲役2年4ヶ月の判決。

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まとめ

この記事では、オウム真理教の幹部一覧をお伝えしました。

凶悪事件では済まない事件の数々。

多くの優秀な若者が、妄想のような犯罪に手を染めていってしまった、洗脳の恐ろしさも感じます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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