グラフィックデザイナーとして、2023年の「JAGDA新人賞」をするなど活躍していた石塚俊さん。
しかし過去の性加害を告発されたことで、星野源さん作品への起用が取り止めとなり話題となっています。
いったい何をしたのでしょうか。
この記事では、
- 石塚俊さんの性加害内容の経緯まとめ
- 被害者は誰?いつのこと?
これらについてお伝えしますので、ご覧ください。
石塚俊の16歳への性加害内容まとめ
石塚さんによる性加害の内容は次の通りです。
- 16歳の女性を妊娠させ中絶を強要。
- それらの事実を周囲に秘密にすよう強いた。
- 女性はその後精神科に入院。
- 仕事上の立場を利用したと思われる。
では、どのように発覚したのでしょうか。
経緯をまとめます。
事の発端は、映画「すべての夜を思いだす」の監督を務める清原惟さんが、坂口拓さんの主演映画「1%er ワンパーセンター」の公開について問題提起の投稿をSNSでしたことでした。
明日から「すべての夜を思いだす」の公開が始まるユーロスペースで、性暴力に加担した疑いのある方が主演の映画を、上映するそうです。
— 清原惟 Yui Kiyohara (@kiyoshikoyui) March 1, 2024
私自身、監督として何年もかけて、多くの人と共に作り上げたこの作品をかける劇場で、なんの説明もなくこのようなことが起きていることが、とても悲しいです。
- 自身の「すべての夜を思いだす」はユーロスペースで3月3から公開。
- 同じユーロスペースで「1%er ワンパーセンター」が3月26日から公開予定だった。
- 主演の坂口拓さんは、性加害疑惑が報じられた園子温監督とともに飲み会に参加していた。
- そんな作品を公開する場所にお客さんに来てくれと言えない。
- 「1%er ワンパーセンター」の公開を考え直して欲しい。
そのように、性加害を問題視する内容でした。
しかしその投稿を引用する形で、「Towa」を名乗るアカウントが次の投稿をします。
清原さんは勿論知らないのだろうけど、清原さんの映画のフライヤーをデザインしてる人は私が16歳の時妊娠して堕胎してそれを周囲に秘密にするよう強いて、私はその後精神病院に入院したという経緯があるんだけど・・・
映画や現代美術業界でやってくためにはそういう人と関わらざるをえないのかな
清原監督の「すべての夜を思い出す」チームにも性加害者はいますよ、それはフライヤーのデザイナーですよ告発。
そして、映画や現代美術業界でやっていくためにはそういう事を受け入れないといけないのかと、業界全体への問題提起にもなっています。
グラフィックデザイナーは石塚俊さん。
清原惟の映画『すべての夜を思いだす』題字や宣伝美術などグラフィックデザインで参加しています。音楽はジョンのサンとASUNAさん。相次ぐ海外上映を経て3月2日に渋谷ユーロスペースほか順次公開。ナイトクラブの喧騒のなか相談を持ちかけられてから早数年、大きな仕事に。ぜひ劇場でご覧ください。 pic.twitter.com/N7DM8W7DEN
— Shun Ishizuka (@shunishizuka) February 3, 2024
そこから清原監督と「TOWA」さんとの間で話し合いがなされたようです。
被害を受けたとされる方から現状では、上映を取り止めにしてほしいという要望はいただいていない状況です。
— 清原惟 Yui Kiyohara (@kiyoshikoyui) March 9, 2024
今後のことは協議の上進めていくつもりです。またこの場でご報告させていただければと思います。
同時に、清原監督から石塚さんに、「声明文を発表して欲しい」と依頼しています。
現在、石塚さんに声明文を発表していただくことを要請しています。
— 清原惟 Yui Kiyohara (@kiyoshikoyui) March 8, 2024
配給のPFFに共に要請してほしいと伝えたのですが、弁護士に相談しないと動けないと言われて、何の対応も進めてもらえていない状況です。配給会社として映画の未来を考えていない発言をこの数日ずっと聞いていて本当に悲しくて悔しい。
それが3月9日のことですが、石塚さんが告発内容を認める投稿をしたのは3月15日です。
先般、ソーシャルメディア上でいただいた妊娠・中絶に関するご指摘は概ね間違いありません。私の未熟さにより、お相手を傷つけてしまったこと、十分な配慮ができなかったこと、そのような私の態度がこの種の問題の構造に無自覚に加担してしまう結果となったことを深くお詫び申し上げます。本来、お相手…
— Shun Ishizuka (@shunishizuka) March 15, 2024
先般、ソーシャルメディア上でいただいた妊娠・中絶に関するご指摘は概ね間違いありません。
私の未熟さにより、お相手を傷つけてしまったこと、十分な配慮ができなかったこと、そのような私の態度がこの種の問題の構造に無自覚に加担してしまう結果となったことを深くお詫び申し上げます。
本来、お相手と私のプライベートな事項ではあるため、このような形でお伝えさせていただくことが遅れ、お相手や監督をはじめとした映画の関係者の皆様にご迷惑をおかけしたことについても重ねてお詫びいたします。申し訳ありませんでした。
この「無自覚に加担」という表現や、誠意の伝わらないコメントに再び批判が集まりました。
石塚さんは、星野源さんのアートディレクションを担当していたましたが、
今後すべてのプロジェクトへの石塚氏の起用を取り止めることを決定いたしました。
と、星野源さんの所属するアミューズとJVCケンウッド・ビクターエンタテインメントから、3月20日に発表がありました。
石塚俊の被害者は誰?いつのこと?
「Towa」さんは問題提起以降も通常の投稿を続けていましたが、事態が大きくなったためか、3月20日にアカウントが非公開になりました。
被害者である「Towa」さんについてわかっている情報は、
- 生年月日:2002年12月31日
- 年齢:21歳(2024年3月現在)
- 職業:現代美術関係
ということです。
また、まだアカウントが公開されていた時に「弟、藝大(東京藝術大学)合格おめでと!」という投稿を見たので、弟さんも美術関係を志していると思われます。
投稿にはご本人と思われる写真も投稿されていましたが、かわいい女性でした。
Towaさんは、16歳で高校生の頃から現代美術業界の職業につくため頑張っていたのではないでしょうか。
もしかしたら、石塚さんのワークショップや講演会などに参加して、言葉巧みに関係を強要されたのかも知れません。
Towaさんが16歳ということは、2019年の出来事。
石塚さんが自身のスタジオ・プロジェクトスペース「ピープル」を設立した年で、石塚さんは36歳です。
まとめ
この記事では、グラフィックデザイナーの石塚俊さんの性加害問題について、経緯をまとめました。
性加害があったのは、2019年のことです。
16歳の女性の心身を傷つけたのは許せません。
また、業界全体の問題提起もされているので、今後改善されることを望みます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※石塚俊さんの経歴や作品については、こちらの記事をご覧ください。