ナワリヌイの死因が暗殺と言われる理由4選・収監先で死亡のロシアの反政権派指導者

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ナワリヌイ
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ロシアの反政権派指導者で刑務所に収監されていたアレクセイ・ナワリヌイ氏(47歳)が、2024年2月16日に死亡したと発表がありました。

ナワリヌイ氏はプーチン政権を批判する急先ぽうとして知られ、ロシア北部のヤマロ・ネネツ自治管区の刑務所に収監されていました。

ロシア当局の発表では、

「ナワリヌイ氏は散歩のあと気分が悪くなり医師が蘇生措置を行ったものの死亡が確認された」

とされていますが、これには「本当は殺されたのでは?」という疑問の声が上がっています。

この記事では、ナワリヌイ氏の死因が暗殺と言われる理由についてお伝えします。

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目次

ロシアの反政権派指導者ナワリヌイ氏とは?

ナワリヌイ
  • 名前:アレクセイ・ナワリヌイ
  • 生年月日:1976年6月4日
  • 死亡:2023年2月16日
  • 出身:ソビエト連邦モスクワ州
  • 学歴:ロシア諸民族友好大学
  • ロシアの弁護士・政治活動家

2009年以降、大学で身につけた法律や金融の知識と、起業や弁護士活動といった実務経験の双方を生かし、国営大企業の不正を調べてはブログで告発。

若者を中心に人気のブロガーとして支持を広げていきます。

支持者に政権側の汚職や選挙の不正に対して反政権デモを呼びかけ、ロシア全土に広がりを見せました。

2011年に政権与党である統一ロシアを批判した「詐欺師と泥棒の党」という呼称は、マスコミでも広く使われるようになります。

政権の汚職を次々と暴くナワリヌイ氏は、当然政権から敵視されます。

ナワリヌイ

繰り返し拘束された上、国営企業に不利な契約を結ばせて損害を与えたとして、巨額財産横領罪で実刑判決。

2018年の大統領選への立候補を目指しましたが、有罪判決を理由に拒否されます。

2023年8月には、「過激派組織の創設」などの罪で更に禁錮19年の判決。

しかし、2021年の刑務所収監後も支援者を通じてSNSで政権批判を続け、弾圧に屈しない姿勢を崩しませんでした。

プーチン政権が始めたウクライナへの軍事侵攻に対しても批判の声を上げ、EU=ヨーロッパ連合の議会が人権擁護に貢献した人に贈る「サハロフ賞」に選出。

たびたびノーベル平和賞の候補にも上がっていました。

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ナワリヌイの死因が暗殺と言われる理由・収監先で死亡

①2020年にも毒物暗殺未遂

過去に毒殺未遂があり、ロシア政府の関与が疑われていました。

2020年、ナワリヌイ氏はロシア国内を旅客機で移動中に突然意識を失い、ドイツの病院に搬送されます。

ナワリヌイ毒殺未遂

原因の究明にあたったドイツ政府は、旧ソビエトで開発された神経剤「ノビチョク」と同じ種類の物質によって攻撃されたと発表。

一時は意識不明に陥り、緊急着陸しなければ命が危なかったと言います。

ナワリヌイ毒殺未遂

ナワリヌイ氏は自身のYouTubeで、

FSB(ロシア連邦保安庁)の化学兵器専門家であるコンスタンティン・クドリャフツェフ氏が、下着に毒を仕込んだことを自白した。

と音声を公開。

プーチン大統領はFSBによる監視は認めつつ、「毒を盛るなら、殺害していただろう」と述べてロシア政府の暗殺疑惑を否定しています。

プーチン

真相は不明ですが、政権側の関与が疑われる毒殺未遂事件として世界に衝撃を与え、プーチン政権に対する国際的な批判が高まりました。

この暗殺未遂事件は、ドキュメンタリー映画「ナワリヌイ」にもなっています。

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②2023年4月にも毒を盛られた?

2023年4月13日のロイター通信が、ナワリヌイ氏の広報担当者の話しとして、毒を盛られている可能性を次のように報道しました。

ナワリヌイ氏は2023年4月7日に、激しい胃の痛みなどの体調不良に陥り救急車で搬送。

ナワリヌイ氏の広報担当者は、

「毒を盛られたという可能性は否定できません。ただ、以前のように多量ではなく、少量のものです」

とコメント。

ナワリヌイ

また、ナワリヌイ氏の体重が最近急激に減っているとして、

「時間をかけて毒殺されるおそれがある」
「何が起きているか誰もわからず、恐怖を感じている」

と話していました。

これが事実で、その後も毒を盛られていたのでは?という声があがっています。

③前日の元気な姿が公開されている

ナワリヌイ氏が亡くなる前日にオンラインで出廷したとされる動画が公開されています。

時折笑みを浮かべて元気そうに見えます。

このため、突然死亡するのはおかしいのではないかと言われています。

④2024年3月の大統領選挙に邪魔だった

3月に行われるロシアの大統領選挙には、プーチン大統領が再選を目指して出馬すると表明しています。

ナワリヌイ氏は自らを支援する団体を通じてプーチン大統領以外の候補者に投票するよう呼びかけていました。

そのため、政権批判の急先ぽうであるナワリヌイ氏の身を案じる声が強まっていました。

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まとめ

プーチン政権を批判する急先ぽうだったナワリヌイ氏が死亡したことで、暗殺ではないかという声が高まっています。

ロシア国営テレビは情報元を示さず「血栓が原因だ」と伝えていますが、真相はいまだ不明です。

人権団体や欧米諸国が釈放を求めていただけに、プーチン政権に対する欧米側の批判がいっそう強まることも考えられます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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