タレントのデヴィ夫人が、週刊文春と一般社団法人AMITIE SANS FRONTIERS(アミチエ ソン フロンティエーヌ)の関係者を、名誉毀損と信用棄損の罪で刑事告訴しました。
対象となっているのは、2023年8月30日に週刊文春で報じられた記事の内容です。
デヴィ夫人が事実無根としている記事の内容は、どのようなものだったのでしょうか。
この記事でまとめてお伝えします。
デヴィ夫人が文春を刑事告訴
デヴィ夫人は、2024年2月27日に自身のSNSで刑事告訴について公表しました。
■告訴した相手:
・週刊文春の関係者
・一般社団法人AMITIE SANS FRONTIERSの関係者
(高橋智子代表理事、辻井升雲理事、辻井美希理事、及び大鷹レイカ監事)
■罪:名誉毀損及び信用棄損
昨年、私についてなされた『週刊文春』の報道に関し、この度、週刊文春の関係者や、一般社団法人AMITIE SANS FRONTIERSの高橋智子代表理事、辻井升雲理事、辻井美希理事、及び 大鷹レイカ監事を、名誉毀損 及び 信用棄損の罪で刑事告訴しましたので、ご報告いたします。
— デヴィ スカルノ (@dewisukarno) February 27, 2024
インスタでは、告訴の報告とともに、次のように訴えています。
- 報道された内容は事実無根。
- 一部の事実を切り取り、AMITIE(アミチエ)を私物化しようとしていると貶めるのは極めて悪質である。
- 週刊文春の取材に対し、回答期限が1日しかない中、他の仕事を差し置いて丁寧に資料をつけて回答したにもかかわらず、作為的に無視して報じなかった。
- 確実に報道されることがわかっていながら、文春の取材を受けたアミチエの関係者が自身を誹謗中傷するという行為は悪質。
- アミチエの分裂に伴うトラブルについて、アミチエ関係者が影響力の大きいメディアを利用して圧力をかけ、脅迫されたと認識している。
- このまま社会から抹殺されるのではないかとの恐怖感を覚えた。
- 最近は一部の週刊誌が強い権力を持ち、著名人の言い分を載せずに一方的に貶める内容が多数見られる。
- 一般の方も正規の手続ではなく、週刊誌を使って著名人に追い込みをかけているとすれば問題。
- 言葉の暴力と、それを利用する共犯者という姿勢が正しいか検討されるべきという思いで、刑事告訴に踏み切った。
こちらが全文です。
では、その文春の報道とははどのようなものだったのでしょうか。
デヴィ夫人が刑事告訴した文春の記事内容は?
2023年8月30日発売の週刊文春で、慈善団体「アミチエ ソン フロンティエール」をめぐるデヴィ夫人の金銭トラブルが報じられました。
■アミチエ ソン フロンティエールとは?
本部はモナコ公国。名誉顧問総裁は元首の大公アルベール二世。
大公の母で元ハリウッド女優グレース・ケリー妃に仕えたマダム・レジーヌがが1991年に創設した団体。
社交パーティーで集めた金銭を、国連機関に寄付することを目的としている。
その日本法人である一般社団法人「アミチエジャポン」(略称)は、2023年夏に代表だった女性がトラブルを起こし、崩壊寸前だったそうです。
そこで、2022年9月にデヴィ夫人を代表理事に据え、新体制で出発しました。
アミチエジャポン9月8日総会に向けてのミーティング。
— たかはしともこ|美集中®︎アカデミア代表 (@saimoegontasu) August 28, 2022
デヴィ夫人💎の高い視座からの学びは深く、、、#社会貢献 #人道支援 #慈善活動 #アミチエジャポン #ボランティア #友情 #モナコ pic.twitter.com/I4wdnT20DY
アミチエジャポン、総会にて🎵 pic.twitter.com/dGUDbQimpj
— tomo0427 (@tomo04274) September 10, 2022
しかし2023年5月に解任。
8月には現代表理事らの連名で、デヴィ夫人の経費を巡る告発がアミチエ会員にメールで送られるという事態になります。
文春は、アミチエの辻井升雲(ショーン)理事の話しとして、次のような金銭トラブルを掲載しました。
- 2022年11月にデヴィ夫人はアミチエジャポンの所在地を自身の別宅に移転。
- 自身の個人事務所スタッフに事務作業を行わせ、団体のロゴから「MONACO」を削除。
- モナコ本部から独立させる。
- 代表理事就任前の2023年8月に、「アミチエ」団体名の商標登録を個人で出願していた。
- デヴィ夫人が2023年1月にアミチエとは関係なくウクライナ訪問した渡航費用や物資輸送費用を、アミチエから捻出するよう主張してきた。
- アミチエは理事会で物資輸送費335万円の支出を認め、「事後決済は今回まで」と念押しの決議をした。
- しかしその後も請求し、合計で600万円になった。
- 2023年4月になると、理事3名に対する非難や、自身の活動への勧誘などのメールを会員に送り始めた。
- 事態を受け2023年5月、理事全員で決議しデヴィ夫人を解任。
- デヴィ夫人は1788万円の残高がある通帳や印鑑を“持ち逃げ”した。
- 理事たちが返却を要求しても、「否決された経費を引き落としてから残額を振り込む」と主張。
文春はデヴィ夫人に疑惑を直撃した際の返答も掲載。
――1700万円の入った通帳を返していない?
「わたくしはわたくしのアミチエを持ってますので。わたくしが商標登録しているの。わたくしがオーナーなの。わたくしはこの口座を自分で使おうと思っていますから」
その後、事務所から次のような趣旨の書面回答が来たとしていました。
「(渡航費は)一旦受理されたものを理事達に拒否されました。(通帳は)残金を振り込むので新しい口座を作成してほしいと再三言ってきましたが、彼らには作れないのかもしれません」
「私は、新しいメンバーと、1からアミチエを始めようとしています」
引用:週刊文春
しかしデヴィ夫人の今回のインスタによると、資料を添付したもっと詳細な回答がなされていたということです。
記事では、辻井理事の「アミチエは会員1人3万6500円の年会費から成り立っているため、1700万円の通帳は即刻返還すべき」という主張を掲載。
アミチエの理事たちは法的手段も辞さない構えだとしめられていました。
2023年10月1日の文春オンラインで、口座通帳は2023年9月中旬、銀行によってアミチエ側に再発行され、事実上返還されたと報道がありました。
通帳には約1788万円がそのまま残っていたということです。
デヴィ夫人とアミチエの内紛?
今回の刑事告訴は週刊文春だけでなく、アミチエの現代表理事と理事2名及び監事1名も対象となっています。
週刊文春の記事では、現理事らが会員に送った告発メールや、過去にデヴィ夫人が送った理事らと対立している内容のメールの写真も掲載されていました。
アミチエの分裂に伴い、理事たちとデヴィ夫人の間でトラブルがあったことは間違いなさそうです。
デヴィ夫人としては、
- 週刊誌にリークすることで内紛トラブルの優位に立とうとしたアミチエ関係者が許せない。
- 文春はアミチエ側の言い分だけを掲載してデヴィ夫人を貶めた。
- これらが、昨今の著名人に対する週刊誌報道と一般人のリークと重なり、問題提起のために刑事告訴した。
ということではないでしょうか。
ネットでは、真偽はともかくデヴィ夫人の主張には共感できる、応援したいという声が上がっています。
まとめ
この記事では、デヴィ夫人が刑事告訴した週刊文春の記事についてお伝えしました。
報道内容が事実だとするとデヴィ夫人に否がありますが、事実無根と主張されています。
今後裁判で明らかになると思いますが、アミチエ側や文春から今後何か声明があるかも気になります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。