卓球女子、ルクセンブルク代表のエース、ニーシャーリエン(倪夏蓮)選手。
2024年2月現在60歳という年齢ながら、2023年7月のWTTフィーダーハビージョフでは女子シングルスで初優勝。
2024年1月にも41歳年下の世界ランカーを撃破するなど、今も一線級の実力を誇っています。
台の中央からほとんど動かないプレースタイルも印象的ですよね。
そんな倪夏蓮選手の若い頃の画像を紹介しながら、これまでの経歴と成績をご紹介しますので、ご覧ください!
ニーシャーリエン(倪夏蓮)のプロフィール
- 名前:倪夏蓮(ニーシャーリエン)
- 生年月日:1963年7月4日
- 年齢:60歳(2024年2月現在)
- 出身:中華人民共和国上海市
- 国籍:ルクセンブルク
- 身長:157cm
- 家族:夫、息子(31歳)、娘(20歳)、母親(92歳)
- 世界ランキング:46位(2024年2月時点)
- 実績:
・14歳:上海代表チーム入り
・16歳:中国国家チーム入り
・20歳:世界選手権(東京)でメダル3つ獲得
・58歳:東京五輪 卓球選手で最年長出場記録
・60歳:WTTフィーダーハビージョフ女子 シングルス優勝
ニーシャーリエン選手は元中国代表選手。
1989年、26歳の時ににドイツに移り、1990年からルクセンブルクに移住。その後帰化しています。
夫は、ルクセンブルクで出会ったトニー・ダニエルソンさん。
現在の専属コーチでもあります。
好きな言葉は、
「老いるまで生き、老いるまで学ぶ」
「明日の自分より今日の自分がいつも若い」
とのこと。
さすが、卓球界で45年近くも第一線で活躍する選手の言葉は前向きですね!
それでは、ニーシャーリエンさんのこれまでの経歴を画像とともにご紹介します。
【画像】ニーシャーリエン(倪夏蓮)の若い頃の経歴
中国代表時代
ニーシャーリエンさんは、中国の学校で7歳の頃から卓球を始めました。
14歳で上海代表チームに選出され、16歳で中国の国家チームに選ばれます。
こちらは16歳、第4回全国大会で準優勝した時の画像です。
1983年20歳で世界選手権(世界卓球東京大会)デビュー。
- 女子団体 金メダル
- 混合ダブルス 金メダル
- 女子ダブルス 銅メダル
と活躍します。
その時の画像。
WTTフィーダーハビージョフ優勝の倪夏蓮選手(ルクセンブルク)と1983年世界卓球東京大会のパーティーで。この時20歳で初出場。中国の団体優勝メンバーで混合ダブルスに郭躍華と組んで優勝しました。40年後も現役で、優勝とは…。おめでとうございます。#WTT #倪夏蓮#ニーシャーリエン#NiXiaLian pic.twitter.com/Zjff3VOJeo
— 若林哲治 WAKABAYASHI/Tetsuji (@tatebori1974_76) August 1, 2023
その後も中国でのプレーをしばらく続けます。
大学進学
1986年、中国代表チームを離れ、上海交通大学に進学。
同時に、中国代表チームのコーチを務めます。
ドイツ2部リーグへ
1989年26歳の時、ドイツへ渡ります。
その理由としては、
- 中国がオープンになり海外に行く人が多かった。
- 中国での厳しい練習環境に限界を感じ、より自由な卓球生活を求めた。
- 国家チーム(中国代表チーム)でも複雑な問題があった。
からのようです。
当初は3~4年で中国へ戻る予定でしたが、ドイツの2部リーグで活躍し、その後ルクセンブルクから声がかかります。
ルクセンブルク代表に
1990年にルクセンブルクに移住。
その後帰化し、1991年からルクセンブルク代表となります。
1994年にはトニー・ダニエルソンさんと出会い、その後結婚。
60歳となる現在まで第一線で活躍しています。
ニーシャーリエン(倪夏蓮)の主な成績
1979年 | 16歳 | 第4回全国大会 | 準優勝 |
1983年 | 20歳 | 世界選手権東京大会 | 女子ダブルス:銅メダル、混合ダブルス:金メダル、女子団体:金メダル |
1985年 | 22歳 | 世界選手権スウェーデン大会 | 女子ダブルス:銀メダル、混合ダブルス:銅メダル |
1998年 | 36歳 | ヨーロッパ卓球選手権 | 女子シングルス優勝 |
2002年 | 39歳 | ヨーロッパ卓球選手権 | 女子シングルス優勝 |
2018年 | 55歳 | スペインオープン | 女子ダブルス:準優勝 |
ベルギーオープン | 女子ダブルス:準優勝 | ||
クロアチアオープン | 女子シングル:スベスト4 | ||
ヨーロッパ選手権 | 女子ダブルス:銅メダル | ||
2019年 | 56歳 | ヨーロッパ卓球選手権 | 女子シングルス:ベスト4 |
2021年 | 58歳 | WTTコンテンダーノヴォ・メスト | 女子シングルス:準優勝 |
世界選手権ヒューストン大会 | 女子ダブルス:銅メダル | ||
2022年 | 59歳 | ヨーロッパTOP16 | 女子シングルス:ベスト8 |
WTTフィーダーオロモウツ | 女子シングルス:ベスト4 | ||
2023年 | 60歳 | ヨーロッパTOP16 | 女子シングルス:ベスト8 |
WTTスターコンテンダーリュブリャナ | 女子ダブルス:準優勝 | ||
WTTフィーダーハビージョフ | 女子シングルス:優勝 |
2001年にシニアで世界ランキング登録されてからの最高ランキングは8位(2002年4月)。
2000年以前には世界ランキングが4位にもなったことも。
オリンピックには5回も出場し、リオデジャネイロ五輪ではルクセンブルクの旗手を務めています。
- 2000年 シドニーオリンピック
- 2008年 北京オリンピック
- 2012年 ロンドンオリンピック
- 2016年 リオデジャネイロオリンピック
- 2021年 東京オリンピック
2021年の東京五輪で、五輪卓球選手の最年長記録を更新しています。
まとめ
この記事では、卓球女子ルクセンブルク代表の、ニーシャーリエン選手(倪夏蓮)についてお伝えしました。
成績を残し続けなければすぐに落ちてしまう世界ランキングで、2桁をキープし続けているのはすごいとした言いようがありません。
日本にとっては脅威ですが、これからも活躍を楽しみに観戦したいなと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。