2014年12月5日のナッツリターン事件で有名になった、元大韓航空副社長のナッツ姫こと趙顕娥(チョ・ヒョナ)さん。
あれから9年以上経ちましたが、その後どうしているのでしょうか?
この記事では、ナッツ姫のその後と現在について、「仕事」「プライベート」両面からお伝えします。
ナッツ姫のその後と2024年現在!事業に復帰
2014年大韓航空副社長を辞任
事件が起きた当時、チョ・ヒョナさんは大韓航空の副社長でした。
2014年12月9日、チョ・ヒョナさんは「すべての役職から退くつもりでいる」と辞任を表明。
父で韓進グループの代表取締役会長を務める趙亮鎬(チョ・ヤンホ)さんも「娘の教育が間違っていた」と謝罪しました。
ナッツリターン事件が起きたのは12月5日ですので、4日後に辞任というスピーディーな展開。
どれだけ大問題になったかがよくわかります。
チョ・ヒョナ。ナッツリターン事件のナッツ姫。離陸後の大韓航空でCAがナッツを袋に入れたまま出したことに激高。機を空港へ引き返させCAに降りろと怒鳴り散らした。人を見下す態度、身勝手、傲慢さが起こした騒動。人は常に感謝の気持ちや思いやりを持ちたいものだ。pic.twitter.com/Oc2hVModNA
— 世間はこいつらを忘れてはならない!この事件を風化させてはならない! bot版 (@bot_never4get7) February 11, 2024
2014年12月・逮捕
2014年12月30日に航空機安全阻害暴行罪と航空保安法違反などの罪で逮捕されます。
※その後執行猶予がついたことにより、2015年5月に釈放。
2017年12月・有罪判決
2017年12月21日、懲役10月、執行猶予2年の刑が確定します。
航空保安法上の航路変更罪は無罪。
業務妨害罪や強要罪でした。
2018年3月・KALホテルネットワーク社長に就任
2015年5月に釈放後は、社会奉仕活動に専念するため週に1回ソウル市内の保育園を訪れ、遊びの先生を担当していました。
しかし2018年3月、韓進グループの経営陣に復帰し、KALホテルネットワークの社長に就任します。
2019年6月・関税法違反で有罪
家族が海外で購入した私物を国内に持ち込む際に関税を支払っていなかった容疑で、自宅が家宅捜索されます。
その後、関税法違反の罪で起訴。
2019年6月13日、懲役8月、執行猶予2年の判決が下されました。
2020年3月・大韓航空社長の弟との内紛
2019年に、韓進グループ代表取締役会長だった父チョ・ヤンホさんが死去。
大韓航空はチョ・ヒョナさんの弟、趙源泰(チョ・ウォンテ)さんが代表に就いています。
しかしチョ・ヒョナさんは納得できなかったのでしょう。
筆頭株主の私的ファンドKCGI・建設中堅の半島建設と組み、2020年3月の株主総会で弟の退陣を狙いました。
結果は、主要株主の支持を得られず、弟のチョ・ウォンテさんが再任。
チョ・ヒョナさんの目論見は崩れました。
2024年現在
チョ・ヒョナさんは、2023年に「チョ・スンヨン」と改名しています。
現在も私的ファンドと株を買い増しするなど、弟チョ・ウォンテさんとの内紛は続いているようです。
ただ、自分が返り咲くというわけではなく、要求は、
現在の経営陣の刷新と専門家経営を置くこと。
自身の影響力を強めたいという意向もあったかも知れません。
ナッツ姫のその後と2024年現在!プライベートでは離婚
一方プライベートでは、夫のパク・チョンジュさんと2023年に離婚しています。
整形外科医の夫とは、2010年に結婚し、2013年には双子をもうけていました。
離婚は、夫からの申し出。
2018年4月に、離婚・養育者指定を求める訴訟を起こしています。
夫の訴えは、「日常的な言葉の暴力や暴行」と「子供たちへの虐待」。
- 夫が気に入らないという理由で「●ね」と首を絞めつけてきた。
- 使用していたタブレットを夫に投げつけ、足の指をえぐられ傷を負った。
- 子供たちがご飯を食べないでいると箸を投げつけたり、寝なかったら暴言を吐いていた。
散々な内容です。
これに対しチョ・ヒョナさんは、夫のアルコール依存症について述べると同時に「子供は虐待していない」と反論。
翌年の2019年、夫に対し離婚と慰謝料を求める反訴を起こします。
裁判は長期化しましたが、次の条件で2022年11月に離婚が認められました。
- 「特殊傷害罪」の罪で夫に財産分与として13億3000万ウォン(約1億3884円)を支払う。
- 児童虐待は嫌疑なし。
- 養育権はチョ・ヒョナさん。
- 夫は子供たちに養育費として月に1人120万ウォン(約13万5千円)支払う。
現在は11歳になる2人の子どものシングルマザーとして生活しています。
まとめ
この記事では、ナッツ姫のその後と現在についてお伝えしました。
あれだけ大騒ぎになった事件ですが、まだ事業への意欲は消えていないようです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。