ブダペスト世陸!男子110mH 泉谷、高山は内定!あと一人は誰に?

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ハードルの背景にタイトル
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男子110mHは、今の日本陸上界で最も活況で世界に近い種目の一つです。

群雄割拠の状態から、2023年8月19日(土)~8月27日(日)で開催されるブダペスト世界陸上の代表には誰が選ばれるのか、この記事では明らかにしていきます!

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目次

ブダペスト世陸への参加資格のある選手

参加標準記録    13秒28
ターゲットナンバー 40

こちらが男子110mHの参加資格です。

この資格を有するのは次の選手たちです。★は内定選手

参加標準記録突破選手

泉谷駿介(13.04)
高山峻野(13.10)
 村竹ラシッド(13.25)→13.18 *7/29追記
 野本周成(13.28)→13.20 *7/29追記

ターゲットナンバー内選手 ()内は7/29時点のランキング

石川周平(26)
横地大雅選手(35) 

参加資格を有する選手が6人というのは、トラック&フィールドの全種目の中で最多です。

この中から代表になれるのは半分。

村竹選手や野本選手は標準記録突破してるのに確定ではないの?

日本陸連の選考条件によると、標準を切っておらすランキングも日本人で一番下の横地選手が選ばれる可能性もあるの。ポイントは日本選手権の結果よ

代表選考条件について整理し、展望を解説していきます。

男子110mH代表選考の行方

日本陸連の代表選考条件

日本陸連の定める内定条件・選考条件です。数字の若い順に優先されます。

この条件よりもオレゴン世陸の優勝者・入賞者が優先されますが、今回は対象者がいないので割愛しています。

またそれぞれの条件で複数人該当した場合は、更に細かい優先順位がありますが、こちらも今回は該当しないので触れません。

【内定条件】

1)日本選手権 3 位以内の成績を収めた競技者であって、日本選手権当該種目終了時点までに本大会の参加標準記録を満たした競技者。

【選考条件】
2)日本選手権 3 位以内の成績を収めた競技者であって、参加標準記録有効期間内に参加標準記録を満たした競技者。
3)基準ワールドランキングにより本大会の参加資格を得た者で、日本選手権 3 位以内の成績を収めた競技者。

4)参加標準記録を満たした競技者。ただし、下記の項目(数字の若い順に優先)により優先順
位を定める。
 ① 日本選手権の成績
  a. ラウンド進出上位
  b. 同じラウンド内で比較する場合は上位ラウンドでの記録上位
 ② 参加標準記録有効期間内の記録
 ③ 上記①~②の基準で優劣がつかない場合は、2023 年度に開催される国内外主要競技会
(日本グランプリシリーズ等)の成績

日本陸連HPより抜粋

簡単に言うと、

日本選手権で3位以内に入らないと始まらない

のです。

その日本選手権の結果を振り返ってみましょう。

代表選考の行方を大きく左右した日本選手権

泉谷選手高山選手は既に標準記録を突破した状況で日本選手権に挑み、それぞれ1位、2位。代表に内定しました。

筆者も現地で観戦していましたが、決勝での泉谷選手は入場からとても集中していて、やってくれるだろう感が満載。

見事な日本記録、13.04での優勝でした。

日本記録を更新した泉谷駿介選手と世界陸上内定した高山峻野選手
日本記録の泉谷選手と世陸代表に内定した高山選手(筆者撮影)

そして13.51で3位に入ったのが、横地大雅選手
レースを振り返ってみましょう!

出典:日本陸上連盟

綺麗にスタートしましたが、まず痛かったのが3レーンの野本選手。1台目で転倒してDNF(ゴールできず棄権)となってしまいました。

タラレバですが、野本選手の実力からしたら順当に行けば3位以内に入ることも可能だったはず。

その3週間後の布勢スプリントで、日本歴代5位となる13.28で標準記録を突破。日本選手権で3位以内に入っていれば即内定でした。7/29のNight Games in FUKUI でも13.20と非常に好調で、悔やまれます。

一方、7レーンの横地選手は、9台目で他選手をかわし、最後はスプリントで押し切り見事3位に入ります。

https://twitter.com/taiyakibob/status/1666393289405403143

【日本選手権男子110mH決勝 結果】(風-0.9)

順位タイム選手
113.04泉谷俊介
213.30高山峻野
313.51横地大雅
413.60石川周平
513.61藤井亮汰
613.88宮崎 匠
DNF野本周成
DNF徳岡 凌

もう一人標準記録を突破してる村竹選手はどうしたの?

実は4/29に開催された織田記念陸上で肉離れを起こしちゃって、日本選手権を欠場したんだよ(泣)

この結果を踏まえ、代表選手についてまとめます。

男子110mHの代表はこうなる!

【内定条件】
1)日本選手権3位以内&標準突破
泉谷選手・高山選手

【選考条件】
2)日本選手権3位以内&7/30までに標準突破
該当なし *7/29時点

3)WL40位以内&日本選手権3位以内
横地選手35位)*7/29時点

横地選手が40位以内に入れなかった場合

4)参加標準突破者の中で日本選手権順位上位者
野本周成選手

何ともシビレます。

横地選手は7/29(土)に行われた「Athlete Night Games in FUKUI 2023」でポイントを稼ぎ、ランキングを安全圏に上げたかったところですが、13.33の3位で、村竹選手、野本選手に先行されました。

野本選手からすると横地選手次第ですが、野本選手は非常に冷静で大人なアスリートなので、来年のパリ五輪も見据えて準備をしていることでしょう。

いよいよ2023年7月30日には記録反映期間が終了し、8月3日以降に代表発表です。ドキドキしながら待ちましょう!

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