現在NHKの朝ドラ「ブギウギ」で華麗なバレエシーンを披露している蒼井優さん。
2歳の時からクラシックバレエを習い今も継続しているとのことで、そのバレエ歴は36年にもなります。
宝塚の大ファンであるお母様が将来宝塚に入れたいと思い習わせたそうですので、現在ブギウギでの大和礼子役は喜んでいらっしゃるのではないでしょうか。
その蒼井優さんのバレエが素晴らしいと最初に話題になったのは、2004年公開の映画「花とアリス」です。
バレエ教室に通う高校生「アリス」の役で、クライマックスで制服で踊るバレエシーンが「透明感がすごい」「可憐」と話題になりました。
蒼井優さんがメジャーになるきかっけになった映画ですね。
この記事では、話題になった蒼井優さんのバレエシーンの動画をご紹介しますので、ぜひ堪能してください。
また、「花とアリス」がどんな映画だったのか、あらすじをご紹介します。
ネタバレになりますので、これから映画を見る方はご注意くださいね。
映画「花とアリス」蒼井優のバレエシーン【動画】
思春期のありふれた日常を描く作品ですが、とにかく映像が美しいです。
そしてクライマックスのアリスのバレエシーンが圧巻。
バレエシーンは約5分ですが、ご覧ください。
この時、蒼井優さんは19歳。手足が長く見惚れてしまいます。
ネットでも推す声がとても多いです。
朝ドラで蒼井優のバレエが見られるなんて。『花とアリス』バレエシーンはオレの人生ベストバレエシーン。 pic.twitter.com/g69CXDR1T0
— ヨーコ・フルーリー (@orewayokodayo) October 11, 2023
蒼井優さんの踊り見て、岩井俊二監督の花とアリスのバレエシーンめちゃくちゃ好きなの思い出した。素敵過ぎるから是非観て欲しい。
— みつ (@Q20kIE1SfYNGwsz) October 9, 2023
蒼井優のバレエが凄い映画「花とアリス」の作品紹介
好きな男の子を巡って三角関係に陥った女の子が、恋と友情の狭間で揺れる様子を描いた青春映画です。
■スタッフ
- 公開:2004年
- 監督:岩井俊二
- 脚本:岩井俊二
- プロデューサー:岩井俊二
- 音楽:岩井俊二
- 撮影:篠田昇・角田真一
- 配給:東宝
その映像美が「岩井美学」と呼ばれる、岩井俊二監督の世界観が色濃く表れた作品となっています。
■主なキャスト
- 蒼井優(有栖川徹子 / アリス)
- 鈴木杏(荒井花 / ハナ)
- 郭智博(宮本雅志)
- 相田翔子(有栖川加代 / アリスの母)
- 阿部寛(アリス母の連れの男)
- 平泉成(黒柳健次 / アリスの父)
- 木村多江(堤ユキ / バレエの先生)
- 大沢たかお(リョウ・タグチ)
- 広末涼子(編集者現場担当)
蒼井優さんと鈴木杏さんのダブル主演です。
キャストは大勢いますが、宮本雅志を挟んで、ほぼハナとアリスの世界が描かれていきます。
蒼井優のバレエが凄い映画「花とアリス」のあらすじ
明るく素直なハナ(鈴木杏)と自由奔放で勝手なアリス(蒼井優)は、幼なじみの中学生。
2人はいつでも何をするにも一緒。しかし、ハナに訪れた初恋が2人の関係を微妙に変化させていく。
友情と恋の狭間に戸惑いつつ、大人の階段を少しずつのぼり始める2人……。
誰しもが経験する一時期の戸惑い、悩み、苦しみをノスタルジーあふれる映像とともに描くスイートでビターな初恋物語。
前半
中学生のハナ(鈴木杏)とアリス(蒼井優)は、同じバレエ教室に通う親友。
二人はいつもどこへ行くのも一緒で、一見大人しいハナに対し、アリスは自由奔放で活発な性格です。
中学を卒業したハナとアリスは、ハナが想いを寄せ、隠し撮りまでして夢中になっている宮本雅志(郭智博)が通う高校に進学しました。
ある日、宮本はシャッターに気が付かず頭をぶつけ、そのまま倒れてしまいます。
意識が朦朧としている宮本に対してハナはとっさに、「先輩は私に好きだと告白したことがある」と嘘をつきます。
ハナから記憶喪失になったのだと言われた宮本は怪しみつつも、2人は急接近し、一緒にお茶をしたりゲームをしたりする仲になりました。
中盤
アリスが街でモデルにスカウトされます。
喜んだアリスはハナにすぐに報告し、今すぐ来てほしいと言いますが、その時宮本が家に来ていたハナは行くことができず断ります。
怒ったアリスは「もう電話はしない!」と電話を切ってしまいました。
宮本はハナから「パソコンの調子が悪いから見て欲しい」と言われて来ていましたが、パソコンを直しているうちに、データの中に隠し撮りされた自分の写真を見つけてしまいます。
それ以来、宮本はハナに対して不信感が強まっていきます。
そしてある日、ついに宮本はパソコンで自分の隠し撮り写真を見たことをハナに打ち明けます。
「僕は本当に君のことを好きって言ったの?」と言われ慌てたハナは、とっさにまた嘘をつきます。
「宮本先輩は、アリスに強引に言い寄られて無理やり付き合っていた時に、目の前に現れた私と付き合うことにした」「データにある写真は元カノだったアリスが送りつけてきたものだ」と。
信じられない宮本は翌日アリスの教室へ行きます。
するとアリスは「私たちもう関係ないでしょ!」と言い、宮本はやはり自分は過去にアリスと付き合っていたのだと思い込みます。
しかし実は、ハナがアリスに「記憶喪失になってしまった宮本先輩に、元カノのふりをしてほしい」と事前に頼んでいたのでした。
後半
アリスは様々なオーディションを受けますが、ことごとく落ちてばかりです。
中学時代はどこへ行くのも一緒だったハナは宮本と一緒にいるので、一人で過ごすようになるアリス。
アリスは偶然病院で宮本に会います。自分は記憶喪失だと言う宮本に、アリスはハナから頼まれていた通り、元カノのふりをします。
しかし2人で話すうちに、宮本はどんどんアリスに惹かれていきます。
その気持ちをアリスに伝えますが、アリスは「自分を捨ててハナを好きになったんでしょ」と切なそうに元カノのふりを続けました。
それでもアリスに惹かれていく宮本はハナに、「アリスと付き合っていた頃だけの記憶が戻れば…」と言い出します。
耐えられなくなるハナ。
アリスはたまに宮本と会っていることをハナに打ち明け、ショックを受けたハナは「宮本先輩は記憶喪失ではない」と本当のことを言ってしまいます。
アリスは驚きますが、それでもハナの嘘に付き合い、宮本とアリスが付き合っていた頃の記憶探しと言って、3人で海岸へ行きます。
そこでアリスは宮本との思い出と言って、ありもしない昔の話ばかりして、ハナを困惑させます。
それは本当は離れて暮らす父親との思い出でした。
そしてゲームをして勝ったアリスは、「先輩と別れて。私と付き合って。」とハナと宮本に言います。焦って怒り出すハナに、冗談だと笑うアリス。
その後も宮本とアリスはデートを重ねます。二人でところてんをいつも食べていたと話すアリスですが、宮本はところてんアレルギーがあり、嘘がバレます。
アリスは素直に謝り、ハナのために別れを決意したアリスは「愛してる、またね」と別れを言いました。
結末
ハナは同じバレエ教室に通う友人から、アリスと仲直りをしたほうがいいと言われます。
ハナは「アリスとは喧嘩してないよ」と強がりますが、小学生のころに登校拒否だった自分をバレエ教室に誘ってくれたのがアリスだったことなどを思い出します。
アリスはオーディション会場にいます。
面接官に「何かやって」と言われて、始めはとちょっとポーズをとってモジモジしていたアリスですが、意を決して「ちゃんと踊らせてください」と言います。
紙コップとガムテープで即席のバレエシューズを作り、見事なバレエを披露してその場の人々を圧倒するアリス。
アリスは合格し、雑誌に掲載されました。
その雑誌を見ながら顔を見合わせて笑うハナとアリス。2人の間のわだかまりは、すっかりなくなっていました。
感想
少女達の青春の瑞々しさを、岩井監督らしくふわっと描いている印象です。やはり岩井監督は少女を撮るのが巧いなと。
演出として、柔らかくオレンジがかった自然光が全てのシーンを美しくしているのもいいです。
家庭環境が複雑で、親友のために損な役を引き受ける苦労人のアリスが、最後はコツコツ続けてきたバレエを解き放たれるように踊り、夢を掴む。
この筋書きが、ご都合主義だと言われようと、見終わったあとの気持ちよさを約束してくれて好きです。
大人しいハナを鈴木杏さん、自由奔放なアリスを蒼井優さんというのが、今だったら逆なイメージだなというのも面白いですね。
まとめ
この記事では、蒼井優さんのバレエシーンが堪能できる「花とアリス」について、どんな映画なのかあらすじをご紹介しました。
実際のバレエシーンの動画は、何度見ても見入ってしまいます。
今放送中のブギウギはもちろんですが、今後もぜひ蒼井優さんのバレエシーンを見られる作品を期待したいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。